「GK版 EF-2000 タイフーン」 製作記 その1  < 2009.06.17 >



第1回目という事で、
まずは「GK版 タイフーン」の説明から。


「GK版 タイフーン」は、『A3』用の原型をレジンキット化したもので、
ホビージャパンにて連載されている『TSFIA』が、2009年1月号でめでたく連載1周年を迎えた事、
同2009年3月号にて、『マブラヴ オルタネイティヴ』世界の欧州での戦いが語られる新企画『The Euro Front』が
スタートした事を記念して、
ホビージャパン 2009年3月号、4月号にて誌上通販された未塗装・未組み立てのガレージキット。

受付期間は、2009年1月25日〜3月24日で、
発売は2009年6月13日。

価格は、12,000円です。



という事で、
遂に手元にやってきました、『The Euro Front』の主役戦術機「EF-2000 タイフーン」!

値段、仕様共に、”只のアクションフィギュア好き”な私には決して優しくないモノですが、
「可動するA3サイズのタイフーンを早くこの手で弄ってみたい」という一心で入手したこのキット。
当然、A-LOCKを仕込んでの可動化を目指して製作していきます。

本体色の塗装については、
ツェルベルス大隊の第1中隊第2小隊長にして突撃前衛長、”白き狼”こと
ジークリンデ・ファーレンホルスト中尉の白い機体にする予定です。
長モノ好きなので、”中隊支援砲を構える青灰色の一般機”にも惹かれるものがあったんですが、
やはり”突撃前衛長”という響きには敵わず。
(大隊長の黒い機体は、乗ってる人の風貌含め、ちょっと趣味に合わないので・・・)



では、そろそろ製作記っぽい事を。


まず、銀色に鈍く輝くパッケージを開けると、
中には組み立て説明書と気泡緩衝材(プチプチとかエアパッキンの正式名称です、多分)に包まれたランナーが。


ランナーは4枚構成。




パーツの総数は73。

メーカーもののガレージキットを購入するのは初めてで、
ガレージキットといえば、袋にバラバラにパーツが入ってるものだと思ってましたが、
こんな風にランナーに付いてると、パーツが不足してないかチェックするのも楽ですね。
(いくつかのパーツはランナーから外れてしまってましたが・・・)




<整形作業>

パーツチェックも終了し、不足が無い事を確認できたので、
ランナーからパーツを切り離して、
湯口の除去(レジンキットはこれが一番厄介ですよね)、パーティングライン消しといった
パーツの形を整える作業に取り掛かります。
(離型剤落としはその後で)


まずはニッパーで大まかにランナーから切り離して、
(多分この日の為に購入した様な気がする)タミヤの薄刃ニッパーでパーツ付近まで迫り、
デザインナイフで丁寧に湯口を除去。
湯口除去の仕上げやパーティングライン消しは、
「サテライトツールス タイラー」(パーツの平面を保つのに重宝してます)や
紙やすりを駆使してひたすら削っていきます。


頭部の湯口やランナーゲートの処理に苦しんだり、



跳躍ユニットの尾(?)の部分の湯口の処理に失敗したり、
(赤い斜線部分が折れました)

エポパテで補修して、なんとか事無きを得てます


元から欠けてしまってた前腕(下腕?)中央のV字部分をエポパテで補ったり、

(整形不良は殆ど無い良キットだったんですが、
 ここだけは両腕共に上画像パテ色になってる部分がえぐれる様に欠けてしまってました)


突撃砲のストックの謎の穴をエポパテで塞いだり、

(埋めた写真、撮り忘れました・・・スイマセン)


と、”それなりに不器用で凄くうっかり”な私には、物凄い集中力を必要とする困難な作業の連続でしたが、
どうにかこうにか大きな失敗もなく、無事に整形作業終了。

・・・この辺り、
もっと作業中間の写真を撮って作業工程を見て貰わないと、「製作記」としてダメなんじゃないかとは思うんですが、
作業してる場所が、自作撮影ブースを設置する場所も兼ねてる卓(兼食卓)なので、
作業の合間に写真撮るのは、難しいんですよ・・・


で、こちらが無事に整形作業が終わったパーツ。


と、
A-LOCKを組み込む私には用は無いけど、A-LOCKを組み込む時のサイズの検討に使えるかな?と
かなり適当に切り離したポーズ固定用の関節パーツ。




『A3』用の原型をレジンキット化したもの、という事で、
流石に各部の造型がシャープ。

(胸部センサー付近にいつのまにか傷が・・・。後で補修しないと)



肩に走る一本のラインがもう少しシュッと真っ直ぐになっていたら、
文句なし!だったんですが・・・





さてさて、
整形作業が終わったところで、「タイフーン」各部のパーツ構成などを
紹介してみようかなと。


頭部は、3パーツ。                                  胴体は、8パーツ (うち1コがポーズ固定用の関節です)。


腕部は、9パーツ (うち3コはポーズ固定用の関節)。             脚部は、10パーツ (うち3コはポーズ固定用の関節)。 


跳躍ユニットは、4パーツ。


ブレードマウントは、3パーツ。                           ガンマウントは、1パーツ。


Mk-57 中隊支援砲は、12パーツ構成です。



これで計73パーツ。
という事で、残念ながらハルバートや突撃砲を構えた手は付属しません。
付属している手も、
右手が縦にした中隊支援砲を支える手、左手が握り拳のみです。



「A-LOCKを組み込んで動かせます」という事を強く推し出していただけに、
せめてハルバートや突撃砲を構えた右手ぐらいは
付属させてくれてもよかったのに・・・と、正直思わずにはいられませんが、
とりあえず付いていないモノは仕方が無いので、
レジン複製(初チャレンジ)で、ハルバートや突撃砲を構えた右手ぐらいは
自作してみようと目論んでます。
(前途多難な作業になることは容易に想像できますが、なんとか頑張ってみます)




<A-LOCK 組み込み検討>


そろそろ、長くなってきたので、
最後にA-LOCKの組み込み検討をして、<製作記 その1>締め。

検討には、
限定版の方の武御雷 Type-00C同梱の「A-LOCK改造お試しパック」を使用します。

まずは当ページで使うA-LOCKの呼称ですが、
最近内訳が発表された「A-LOCKセット」に倣って、

 武御雷や不知火等の肩に使われているモノ ・・・ 小
 一般的に足首に使われているモノ       ・・・ 大
 一般的に肘に使われているモノ         ・・・ 二重関節(小)
 一般的に膝に使われているモノ         ・・・ 二重関節(大)

とします。
(改造パックとA-LOCKセットでは軸の長さ等が異なってますが、円の部分の経は同じ筈なので、
 問題ないかと)


まずは、ホビージャパン作例等を見ても分からない肩、胴体、股関節から。


<肩>

肩は、ポーズ固定用関節だとこういう構成なので、
(赤丸がポーズ固定用関節)


【小】を2つ使ってこんな感じに。いわゆるラプター方式。

(まだ検討だけなので、軸の長さは調節してません)



<胴体>

続いて胴体。

3パーツ構成の腹部(ポーズ固定用関節は赤丸)で、
胸部と腰部を繋ぐ構成なので


昨年末のイベントで、ボークスのマブラヴァーさんが「L字状のA-LOCKで繋がってる」と
言われてたし、【小】をこう仕込むのかなと。



 ただ、A-LOCKを仕込んだ際、下側のパーツにテンションがかかるので、
   製品の状態のままでは、ほぼ確実に下側のパーツが割れます。

(経験者は語る、の図)

中央のパーツも、胸部を前屈させる時には確実に邪魔になってしまうんですが、
A-LOCKを仕込んで可動化されているホビージャパンの作例では、
しっかり存在してるんですよね・・・
(本来は前屈させたりはしない仕様なのかな?
 ただ単に、私のA-LOCKの仕込み方が間違ってるのかも)

とりあえず、私は前屈させたいし、
本来黒色の箇所なのでA-LOCKが見えてもあまり問題ないかな?という事で
中央のパーツは除去しちゃいました。



<股関節>

お次は、股関節。



ここは、
「武御雷」の股関節に使われてるモノ(画像上側)と、【大】(下側)を検討してみました。


検討結果

・ 「武御雷」の股関節に使われてるモノは腰側の穴と軸の経が合わないし、
  そもそも短い軸をしっかり腰に固定するには、裏側から金属の棒等で固定する必要があり、
  その加工が困難。
・ 【大】では、太ももに元々ある穴あけ用のガイド穴と軸の位置が合わず。
  腰側の接続軸も短くて不安。

う〜ん・・・ここは、今月下旬に発売される「A-LOCKセット」に入っている
【A-LOCK 大 股関節用】 (通常の大とは軸の配置が異なる)
を使うのがいいのかな・・・
股関節の前後可動をクリック式にするのは、諦めた方がよさそうです。


他の部位は、
どのA-LOCKを使えばいいか検討する必要もないので簡単に。

肘と跳躍ユニットには、【二重関節(小)】


膝に、【二重関節(大)】
足首には、【大】
(足首のポーズ固定用関節を写すの忘れてる・・・)



検討の結果、
必要になるA-LOCKは、

 小         : 5 (左右の肩で 4 + 胴体で 1)
 大         :  
 (左右の足首で 2 + 左右の跳躍ユニットで 2
 大(股関節用) : 2
 二重関節(小) :  
 (左右の肘に 2 + 左右の跳躍ユニットで 2
 二重関節(大) : 2 (左右の膝に 2)

ということは・・・
「A-LOCKセット」のセット内容と全一致するんですね。

セットには、「タイフーン1体分を全身可動化させる為に必要な個数は含まれてる」と
ホビージャパンに書かれてましたが、まさかキッチリ1体分とは、ちょっと予想外でした。




とりあえず、<製作記 その1>はこんなところで。


この後は、
ハルバートを持った右手、突撃砲を構えた右手を
レジン複製を用いて自作する工程へ進む予定です。
(中隊支援砲を構える為の右手とか、左の平手も欲しかったりしますが、無茶かな・・・)


レジン複製自体初めてなのに、多くを望み過ぎな気もしますが、
どうせ可動化させるなら、動かして楽しめるモノになる様にとことんやってみようかと。

・・・まぁ、確実にいばらの道を突き進む事になるでしょうが。
(幸運とか偶然とか色々なモノに恵まれる事を願うのみ!!)


さて、まずはレジン複製の勉強をしないと・・・




To be continued





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