A3 2008 LIMITED No.1
 94式戦術歩行戦闘機
 
不知火・壱型丙


「――ホワイトファング各機に告ぐ。例の新兵器(オモチャ)を使うぞ――準備に掛れ!」


”『A3』シリーズは今後、
 イベント会場では、”限定”ではなく、”先行”販売を行っていく”
という嬉しい方針決定のもと、
08年2月の真冬のイベント「ワンダーフェスティバル2008・冬」にて、先行販売されたのが、
今回紹介する「不知火・壱型丙」です。

今までに発売された「不知火」(第2、4、6、8弾と、富士教導隊)から、
可動面に少し改修が施されている様なので、可動面では
そこを注目してみていきたいと思います。


ワンフェスでの販売価格は、イベント限定価格の7,000円。
(ワンフェス後の受注販売では、税込み 7,350円)

後ほど紹介しますが、付属品がとても豊富な為、『A3』シリーズ中、最も高い商品に。

ただ、公式サイトや関連雑誌で発表された通り、
『A3』シリーズも他の玩具同様、
今後は生産工場のある中国の賃金事情による値上げ(最大18%)を余儀なくされるとの事。
7,000円が低い方の価格帯になるようで、
厳しい時代がやってきそうです。


<94式戦術歩行戦闘機 不知火・壱型丙>

『マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス』(以下『トータル・イクリプス』と表記)
にのみ登場。

帝国軍による既存戦術機強化計画の中で生産された、
第3世代戦術機「不知火」の改造型。

フレームと各部アクチュエーターの強化、機体から武装への電力供給を行う為にジェネレーターを大型化。
副産物として、駆動系出力も15%向上。

しかし、ジェネレーターの大型化は、想定以上の燃費の悪化を招き、
わずか100機にも満たないうちに生産中止となった。

現在は少数の機体が、次世代機開発の為のデータ収集用に使用されると共に、
エネルギー効率の悪さを操縦技量でカバーできるエリート部隊に、
優先配備されている。


現在、物語は第10話ですが、登場は第1話のみ。
物語冒頭、日本での「XEML-99 試製99型電磁投射砲」テストを目的としたシミュレータにて、
「篁 唯衣」中尉と、中尉率いる「ホワイトファング」中隊の名も無き衛士「ホワイトファング・3」が搭乗した機体。

日本帝国軍所属機だし、
物語の舞台であるアラスカ基地に配備されている訳でもなく、
舞台が日本にでも移らない限り、今後の活躍は無さそうです。


「不知火・弐型」(第10話現在)との外見上の違いは無い、との事。


パッケージの表と裏です。
裏面には「不知火・壱型丙」の機体説明と、搭乗者「篁 唯衣」のイラスト。
3rdシリーズはまだ告知のみ。
 



<本体>

白に近いグレー、グレー、濃いブルー(写真では少し明るくなってしまってます)
の3色から成る迷彩ですが、
境界線が滲んでいる箇所が少しあったり、はみ出しがあったりと、
第12弾「チェルミナートル」に比べると、ほんの少し、精度が低いように思えます。
(個体差がある物ですし、少しハズレを引いたかも・・・)

とはいえ、絶妙な配色が醸し出す精悍なイメージに、そんな些細な事は吹っ飛んでしまいます。
ホント迷彩が似合いますね、戦術機は。
(「武御雷」だけは似合わない気もしますが・・・)

塗装はツヤ消しです。

航空機とかの方面には詳しくないのですが、
この迷彩パターンは「フェリス・カモフラージュ」というらしいですね。
(アメリカ人イラストレーター、キース=フェリスによって提唱されたことから、そう呼ばれるとか)

戦術機に迷彩を施すことについては、
物体を判別するのに視覚に頼らないBETAに対しては効果がないことが判明しているが、
名残として使用され続けている、との事。



今回、右肩の日本帝国軍所属を表す”日の丸”は、残念ながらありません。

『A3』シリーズに対する不満の少ない私ですが、
右肩のマーキングだけは、タンポ印刷再現で統一して欲しいなぁ、と思ってます。
(コスト的に厳しいのかもしれませんが)

あったりなかったりの基準もよくわからないです・・・。


<頭部>

戦術機の中では、派手な配色の頭部。

細かい塗装部分が多いので、左右の白4箇所など、ちょっと塗装精度がイマイチな箇所が目に付きます。


<オプションパーツ>

盛り沢山です。


まずは、今までに製品化されたことのあるパーツから。

 ブレードマウントパーツ ×1組
 ブレードマウントパーツ(空) ×1組
 74式近接戦闘長刀+持ち手(左右)
 ガンマウントパーツ ×1組 
 ガンマウントパーツ(空) ×1組
 87式突撃砲+持ち手(左右)
 65式近接戦闘短刀+持ち手(左右)
 握り手(左右)
 
跳躍ユニット(左右)
 跳躍ユニット接続パーツ(左右)




 

 

 武器はいつも通り、
 全て持ち手と一体
です。













続いて、新規パーツです。

 74式可動兵装担架システム展開パーツ×1組
 XEML-99 試製99型電磁投射砲×1
























個人的には、
念願の「74式可動兵装担架システム展開パーツ」が製品化されただけで、小躍りしたい気分です。



武装、跳躍ユニットは後ほど。


<可動>

「試製99型電磁投射砲」をしっかりと構えさせる事が出来るように、
既に発売されている「不知火」から、肩・腕部分の可動が改善されていますので、
そちらを見ていきます。

改善された箇所は、3箇所。


まずひとつ目は、肩の接続位置変更による腕の上方向への可動範囲拡大

 以前の「不知火」より、胴体から少し離れた位置に肩が配置されています。
 この為、ウェポンマウントを装備した状態での、上方向への腕の可動がほんの少し、改善されています。
 (ブレードマウント装備時は殆ど変わりませんが、ガンマウント装備時の方は多少改善)
  


ふたつ目は、肩の前後スイング範囲の拡大

 肩を前後にスイングさせる時に干渉する胸部の切り込みの角度を変更する事で、
 以前の「不知火」よりも、腕を内側に狭める事が出来る様になっています。
 


みっつ目は、上腕ロール可動の実現

 肩と上腕を接続するパーツの形状を変えて、上腕と肩パーツの上腕をカバーする部分の隙間を
 増やす事で、ほんの少し上腕をロールさせる事が可能になっています。
 


その他の可動については、以前発売された「不知火」から変更はありませんので、
申し訳ないのですが、
第2弾をご覧下さい。
 <第2弾 不知火へ


続きましては、「跳躍ユニット」と武装パーツを。

<跳躍ユニット>

「跳躍ユニット」ももちろん、左右で迷彩パターンが異なってます。





<XEML-99 試製99型電磁投射砲>


続いては、今回の目玉のひとつ。

”横浜絡み”の技術が詰まった超兵器。

『トータル・イクリプス』文庫版 第1巻にて、
帝国軍幕僚により、横浜基地から提供された技術が使用されている事が語られてます。
(”あの女”呼ばわりされてるあの人とか、『マブラヴ オルタネイティヴ』との繋がりが感じられる面白いシーンなんですが、
 テックジャイアン連載時にはスッポリと抜けちゃってるんですよね・・・)


固定用アームは、肩に担いでいるだけで、実際に固定したり出来ません。

また、アーム部は、別パーツになっていて、ボールジョイントで接続。
接続基部で可動します。
 
どちらのパーツも硬質な材質で出来ていて、
説明書には「取り付け後、取り外さないで下さい。取り外す際に破損する恐れがあります」の文字が。

私は取り付ける時に破損の不安を感じたので、銃側の接続部分を熱湯で温めて
柔らかくしてから、取り付けました。
外す時の方がより破損の確立が高そうなので、その時も温めようと思ってます。


グリップは取り外して、側面の2箇所に取り付ける事が可能です。
  

また、上部の”取っ手”(カッコイイ名称知らず)も前後に可動します。
 


先ほど紹介した改善された可動箇所を利用すれば、グリップに左手が届きます。
(左手は形状の都合で添える程度)
ただ、構える向きはほぼ決まってしまいます。

『トータル・イクリプス』劇中の写真では、片手で撃ったりもしてましたね。
私のは、ちょっと肘のA-LOCKのクリックが甘く、片手保持は少々難易度が高いです。
 (まぁ、こういう長物は両手で構えさせるのが好きなので、特に気になりません)


<74式可動兵装担架システム展開パーツ>

今回の目玉二つ目。(私的にはこちらの方が電磁投射砲より楽しみでした) 

写真の様に、二箇所で可動します。
  

2箇所の可動部を利用して、胸部、腰装甲との干渉を避ける様に前方へ。
  
腰の装甲が干渉してしまうので、真正面に向ける事が出来ないのは残念ですが、
まぁ、弾幕張れれば良いわけですし・・・。
欲を言えば上下に可動したりすると尚良かったのですが、まぁキリが無いですし、
突撃砲が4つ前を向いてるところを拝められるだけでも満足です。

ワンフェス2008・冬で武器SETが発表される前は、
国連カラーの「74式可動兵装担架システム展開パーツ」は、
今回のこのパーツからレジン複製に挑戦して作るしかないのかな〜、とか
お金もかかるし、初心者には結構大変そうな事を考えてました。
いや〜発表されてよかったです、武器SET。


その他、ブレードマウント、ガンマウントは
今までに発売された物と変わらないので、簡単に。

<ブレードマウント>

 長刀マウント状態、空き状態共に可動式で、抜刀前後の状態が再現可能。
 長刀は固定されていて抜けませんので、
 抜刀後は、空き状態へ差し替える事で再現します。
 


<ガンマウント>

 突撃砲マウント状態、空き状態、共に無可動です。



さて、お次は、
少し久々のオプションパーツで再現出来る装備仕様のコーナー。
(まぁ、2つしかないんですが・・・ポジションに拘りをみせる日本の軍隊に実戦配備されてる事ですし)


<突撃前衛 (ストーム・バンガード) 仕様> (部隊の前衛。文字通り”BETA”に突撃していくポジション)

 ブレードマウント ×2 + 87式突撃砲 ×1

ブレードマウントが2つ付属するので、第2弾以来久々に「突撃前衛の不知火」が再現出来ます。
(まぁ、正式には、「92式多目的追加装甲」が必要なんですが、
 実戦では使ってない描写がありますし、無くても特に問題ないかなと)

そういえば、「87式突撃砲」を左手にも持たせれば、「強襲前衛」(ストライク・バンガード)も再現出来ますね・・・


<強襲掃討 (ガン・スイーパー) 仕様> (部隊の中盤で、前衛をサポート。時には前線に突出して威力制圧も務めるポジション)

 ガンマウント×2 + 両手に87式突撃砲

第10話現在の「不知火・弐型」との外見上の違いは無いそうなので、
製品名とか細かい事を気にせずに「不知火・弐型」として飾るなら、この装備仕様でしょうか。
「不知火・弐型」を駆る『トータル・イクリプス』の主人公「ユウヤ・ブリッジス」は、
長刀を扱い慣れない米軍衛士なので。



ついでに汎用的な装備仕様も。



後は、武装パーツを絡めつつポージング。

(いっつもポージングで撮影に手間取っちゃうんですよね・・・もっとセンスが欲しいです)










 






先ほども書きましたが、
細かい事を気にせずに「不知火・弐型(Phase:1)」として扱えば、「アルゴス試験小隊」としてのディスプレイも可能かと。



市販のデカールや、タトゥーシールでの自作デカールで両肩のマーキング再現(当サイトでは<こんな風>にやりました)
 
などを施せば、更に改修前の弐型っぽく出来ると思います)



以上、
「不知火・壱型丙」でした。



う〜ん、満足です。

このセット内容の物を、この値段で手に入れられる機会も
今を逃すとやってこないでしょうし、注文すれば必ず手に入ります。
後悔先に立たず!です。

受注締切は、3月14日ですので。


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