A3 第12弾
Su−37UB
チェルミナートル
今回も(無駄に)はりきって長〜〜〜い前置きを書いてます。
お馴染みの”知ったかぶった前置き”をすっ飛ばすボタンは、<こちら>です。
(なお、このページでは主に”可動”について紹介しているので、 いきなり武装や装備仕様等をご覧になりたい方は、<こちら>へ)
「残念だったな・・・・・・もうどうしようもない事だ。
私に『敵意』を向けたんだ、仕方がない。
おまえの『敵意』は美しかったが・・・・・・あの『色』を私に見せた以上、死は妥当な報いだろう」
(「不知火 富士教導隊」紹介以来、久々の”私の暴走行為”。この頃(第2話)の「クリスカ」は凄みがありましたね)
という事で
『A3』2ndシリーズの最後を飾るのは、
シリーズ初のソ連製の戦術機「Su−37UB チェルミナートル」。
価格は、税込み 6,510円。
今まで必ず二つの商品を同時にリリースしてきた『A3』シリーズですが、
中国の生産工場の都合により、第11弾「吹雪」からひと月半遅れての発売となりました。
(ひたすら中国事情と闘ってきた(=価格を抑えてきた)、『A3』シリーズも値上げを余儀なくされるそうで、
今後も玩具業界に多大な影響(主に価格面)を及ぼすこと必至ですね)
さて、この「チェルミナートル」、
もう無事に発売されただけで感無量というかなんというか。
2ndシリーズ発表当初は11月発売予定だったので、約3ヶ月は”オアズケ”状態。
ツライ我慢の日々もようやく終わりを迎えました。
なお、前述の”オアズケ”期間には、
どうせ工場の都合で遅れてしまうならと、
一度工場に納品した金型を回収して、最新の『A3』に相応しい商品とするべく改修を施したとの事。
(『マブラヴラジオ』第36回より。金型の改修って、もの凄いお金がかかる筈)
もう『A3』について行くしかありませんね。
(元からそのつもりでしたが、改めて)
公式ブログなどの事前情報で私が気になったポイントはこちら。
・『A3』シリーズ初となる胸部と腹部の分割により、胸部ブロックが独立可動
・A-LOCK(一重関節)の引き出し式が採用された肩の可動範囲
・デザイン的に不安の残る股関節の横方向への可動範囲
・「吹雪」式(頭部と首がボールジョイント接続)ではなく、「陽炎」式(首と胴体がボールジョイント接続)が採用された
頭部の可動範囲
(可動面ばっかりですね)
<Su-37UB チェルミナートル>
『マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス』(以下「トータル・イクリプス」)
にのみ登場。
ソ連軍「イーダル試験小隊」所属の女性衛士、”紅の姉妹”(スカーレットツイン と読んで下さい)こと、
「クリスカ・ビャーチェノワ」と「イーニァ・シェスチナ」(共に階級は少尉)
が搭乗する複座仕様の機体です。
(「チェルミナートル」には、単座の機体も存在。本機の”UB"は複座式を示しています)
第3世代戦術機の開発で米国等の西側諸国に遅れを取っていたソ連が、
自国の第2世代戦術機「Su-27 ジュラーブリク」を、
準第3世代戦術機としてアップグレードした機体。
そういった経緯もあり、西側諸国からは2.5世代の戦術機として扱われてるとの事。
限られた空間における大規模な”BETA”との混戦状態を構想に入れて開発されたという事で、
全身のいたる所(肩、膝部装甲ブロックおよび下腿前縁、上腕ナイフシース外縁)に
スーパーカーボン製ブレードエッジが固定武装として装備されており、
多くのハイヴ(*1)を抱えるソ連の国土奪還の悲願が色濃く反映された機体。
*1 (知らない方もいる可能性があるので、念の為)
人類の敵、異星起源種”BETA”の地球での前線基地。超巨大なアリの巣を思い浮かべて頂ければ。
アメリカを除き、各大陸に複数存在し、ここからワラワラと”BETA”が湧き出してきます。
戦術機でのハイヴ攻略はアメリカを除いた国々の悲願。
本機は、試験部隊所属機なわけですが、この機体で何をテストしてるのか、
本編(現在、第9話)では、いまだ明かされていません。
「チェルミナートル」自体は、最新仕様の「Su-37M2」が既に実戦に投入されているし・・・。
やはり搭乗者二人のテストなのでしょうか・・・。
(ロシアだし、髪は銀髪だし、二人とも普通とはちょっと違うしで
”オルタネイティヴ3”関連かと勘繰りたくなります)
『トータル・イクリプス』本編でも、第2話で派手な登場をした後は、第9話現在まで、
予想外に出番が少ないし、まだまだ謎多き機体です。
(・・・スイマセン、なんかいつも以上に恐ろしく長くなってしまいました)
そろそろ商品紹介へ。
まずは、いつもの通りパッケージを。
裏面には恒例の機体説明と、
『トータル・イクリプス』でこの機体に搭乗している”紅の姉妹”のイラスト。
ラインナップ紹介は、ナゼか「陽炎」と「”烈士”不知火」です。
(11弾「吹雪」と同じです。「ACTV・イーグル」とかの方がよかった気も)
<本体>
全身に施されている、紫がかったグレーと薄いグレーから成る迷彩は、綺麗な仕上がり。
(迷彩の塗装精度は、「不知火 富士教導隊仕様」での実績もありますし、特に不安はありませんでした)
塗装はツヤ消しです。
人型ではあるものの各部のバランスに少し違和感を与える全身のフォルム、
鷹や鷲などの猛禽類を想起させる頭部、
肩の危なっかしいブレードなど、
日本製(「不知火」、「吹雪」)、アメリカ製(「イーグル、「ラプター」等)
の戦術機とは異なるデザインが凄く魅力的です。
肩装甲の左右4振りのブレードは硬質な塩ビ製で出来ており、触ると結構痛いです。
ソ連軍所属を表す赤い”★”は、タンポ印刷でちゃんと施されています。
(A3公式サイトの商品写真には無かったのですが、再現されていて、ひと安心)
劇中での”遊び相手”、「ACTV・イーグル」と並べてサイズ比較など。
結構なサイズの差がありますね。
(それにしても、いつ見てもゴッツいなぁ、ACTVは・・・)
頭部。
二つに別れたメインカメラが、
日本やアメリカの戦術機とは異なる印象を与えてくれます。
メインカメラは、オレンジの塗装で再現されており、塗装精度は良好。
左右のフィン状のパーツは、硬質な塩ビ製でカッチリとした出来。
折れてしまったり、破損の心配は出てきてしまいますが、
軟質な素材だと、フニャフニャと左右によれたりして、頭部デザインの鋭さを損なってしまうので、
個人的にはよい選択かと。
<付属品>
付属パーツ。
ガンマウント(空)×2
ガンマウント×2
突撃砲+持ち手(左右)
跳躍ユニット ×2(左右共通)
跳躍ユニット接続パーツ ×2
握り手(左右)
モーターブレード展開パーツ ×2
跳躍ユニット、突撃砲は、
初のソ連製という事で、新規パーツ。
突撃砲はいつものA3共通仕様で持ち手と一体です。
そして、ナンバリングシール。
上側の2点が、「イーダル試験小隊」所属機再現用のシールで、
下側の★や数字は、ボーナスシールになっていて、ご自由にお使いくださいって事のようです。
モーターブレード、跳躍ユニットなどは後ほど紹介するとして、
次は可動を。
<可動>
関節は、おなじみのA-LOCKと軸接続に加え、
首と胴体の接続にボールジョイントが使用されている他、
A3初の試みとして、胸部と胴体ブロックが分割され、胸部が独立可動します。
(嬉しいですねぇ、どんどん進化してます)
<頭部>
頭部可動に採用された接続方法は、
「陽炎」などのイーグル系と同じく、首と胴体とのボールジョイント接続が採用されています。
(公式ブログ(2008年1月10日の記事)によると、
デザインの都合上、「吹雪」の様な頭部と首のボールジョイント接続は採用出来なかったとの事)
頭部と首は接着されている為、可動しませんが、
思っていた以上に、頭部を上下に動かす事が出来ました。
(右写真、画像ロールオーバーあり)
左右に傾ける事も出来るので、ポージングで頭部の傾きを微調整する際に役立ちます。
左右の首の可動範囲の限界位置は、これぐらい。
< 肩 >
上方向(クリック式)と前後に可動。
胴体側の接続部分でも前後に可動します。
ゴツイ肩の可動範囲を稼ぐ為に、
A-LOCK(一重関節)を肩から引き出す方式が採用されています。
通常の肩位置ではこの程度ですが・・・
肩を外側に引き出す事によって、右写真の位置まで横に上がるようになります。
また、肩装甲は、ボールジョイントで接続されているので、上下左右斜めにグリグリと動かせます。
(肩装甲は、動かして遊んでいる限りでは抜けたりしないので、ご安心を。
写真は、熱湯で温めて、パーツを軟らかくした後に抜いてます)
< 上腕・肘・手首 >
まず、上腕ですが、
ロール可動が可能です。360度回ります。
仕組みですが、
上腕のカバー(黒と青の2色のパーツ)が、ボールジョイント接続になっていて、
上腕をロールさせる際に若干浮かせる事で、ロール可動を可能にしています。
なかなか工夫されてます。
(カバーパーツも肩装甲同様、普通に遊んでる限り、外れたりしませんので)
次は肘。
可動は、優秀です。
A-LOCK(二重関節版)が使用されていて、
写真の位置まで曲げる事が可能。
(まず前腕側の関節を曲げてから、上腕側の関節を曲げてやると、ここまで曲がります)
手首はいつもの一本の軸での接続で、回転可動のみ。
(毎回写真撮ってませんね・・・スイマセン)
< 胴体 >
A3では初となる、胸部の独立可動が実現されています。
これは物凄〜く嬉しいですねぇ。
その胸部の独立可動は、ボールジョイントで実現。
(こちらも先ほどの肩装甲と同様、
熱湯で温めたりしてパーツを軟らかくしない限り、抜けたりはしません。
ちょっと弄ってるうちにユルくなってしまったので(まぁ、コレは避けられないところですね)、
瞬間接着剤で補強しようと思い、分解してます)
ボールジョイントなので、上下、左右に動かせます。
(斜めはデザインの都合上、気持ち程度の可動です)
左写真(画像ロールオーバーあり)が上下可動。残り2枚が左右へ傾けられる限界位置を写した物です。
腰は軸接続で、左右の回転可動が可能。
写真の位置まで捻る事が出来ます。
< 脚部 >
股関節にも、A-LOCKが使用されており、
前後方向、横方向ともにクリック可動します。
腰装甲の接続軸は腰後方にあり、必要十分な位置まで跳ね上げる事が出来ます。
接続軸の材質は、11弾「吹雪」では金属に変更されていましたが、
今回は従来の物に戻っています。残念。
(公式ブログ 2008年1月11日の記事によると、
「跳躍ユニット」がイーグル系の様に重い為、強度的な問題から素材を元に戻したとの事)
また、腰装甲前部のパーツが左右に可動します。
(太ももを上げる際に、左右に調整してやれば、多少の可動範囲拡大に役立ちます)
股関節は、左下の写真の位置まで開く事が可能ですが、
足首の横方向への可動の都合で、接地性を重視すると、右写真ぐらいまでになります。
前後には、これぐらい。
(デザインを考えると優秀な可動範囲ですよね)
膝関節には、A-LOCK(二重関節版)を使用。
膝の裏側の設定画重視のパーツは取り外し可能。
設定画重視のパーツの下部分が膝裏に食い込むように接続されている為、付けた状態では、殆ど膝を曲げられません。
外せば、優秀な可動に。
足首には、一重関節版のA-LOCKが採用されています。
前後可動がクリック式で、前後に最大限動かして見たのが、左下の写真です。
(画像ロールオーバーあり)
デザインの都合で、パーツが干渉してしまう為、前方向への可動に難があるので(真ん中の写真)、
足を開いて前方向に足首を動かしたい場合は、足を左右にずらしてやる必要があります。(右の写真)
いつもの通り、長くなってきたので、
続き(装備仕様等)については、<こちら>で