A3 第30弾
 統一中華戦線
 
J-10 殲撃10型



―――バオフェンの名を轟かせろッ! 日帝の度肝を抜いてやれッ!!

 
(『トータル・イクリプス』 Vol.10より)



『A3』第30弾は、統一中華戦線の戦術機としては初の立体化となる「殲撃(ジャンジ)10型」。

『トータル・イクリプス』や『TSFIA』に掲載されたものとは違うカラーリングでの発売という事で、
賛否両論が見られた機体ですが、
私としては、新規機体&好きなデザイン、そしてなによりあのトップヘビーな長刀を早く装備させてみたい!
という事で、この手にとって弄るのがただただ楽しみでならない商品でした。



価格は、税込み 6,825円。
発売日は、2009年10月31日です。



< J-10 殲撃10型 >

登場作品は、
『マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス』


雑誌「ホビージャパン」の連載企画 『Tactical Surface Fighter in Action』 (略して、TSFIA)にも、
2008年10月号掲載の#11 「Crimson jungle」 にて登場。

(厳密には、トータル・イクリプスに登場しているのは、近接戦強化試験型ではありますが・・・)


「殲撃10型」は、
統一中華戦線とイスラエルが「F-16C ファイティング・ファルコン」をベースに共同開発した
第二世代戦術機であり、
J-11(Su-27SK)と共に中国版ハイローミックス構想を担う機体。

米国がF-5採用国に対してその代替機として提案した2機種(F-16、F-17)から
より近接格闘能力の高いF-16を採用した統一中華戦線軍であったが、
その優等生的性能は大陸奪還を標榜する彼等にとっては期待外れであった。
一方、アラブ諸国に先んじた自国領土の奪還を目指すイスラエルもまた、
米国から供給される戦術機の性能に不満を抱き続け、遂には高度な近接格闘能力を有する機体「ラビ」の
開発に踏み切った。
だが、当初6割の開発資金を提供していた米国が対BETA戦略の転換(G弾の運用を軸とする戦略へ)を
理由に支援を打ち切った為、資金不足に陥り開発中止寸前に追い込まれた。
そこに戦術機独自開発技術の確立を目指す統一中華戦線がF-16をベースとする
共同開発を持ちかけ、1994年に実戦配備に至った。

小型かつ軽量で近接格闘戦能力が高く、
整備性や量産性も優秀な機体で、軍関係者の間で俗に”16’sファミリー”と呼ばれる
F-16派生機の中では最も成功した機体と評価されている。

F-16からの改装点としては、
トップヘビー化で打撃破壊力を強化した77式近接戦闘長刀、
中国軍伝統の装甲ラウンドモニターを採用した頭部モジュール、
欧州やソ連に共通する腕部・脚部のカーボンブレード、
機体に取り付いた戦車級を爆砕・排除する為に装備された胸部ブロック・腰部装甲ブロックのリアクティブアーマー
が挙げられる。



搭乗者は、
ユーコン基地で近接戦強化試験型の開発衛士を務める
暴風(バオフェン)試験小隊の「崔亦菲(ツイ イーフェイ)」中尉など。


そろそろ、商品紹介を。

まずは、いつもの通りに。

箱には『トータル・イクリプス』ロゴ。
裏面には恒例の機体説明と、崔亦菲中尉のイラスト。

ラインナップ紹介は、既に発売されている5thシリーズ(第27、28、29弾)となっています。


<本体>

本体色(オリーブグリーンというかオリーブドラブというか・・・こういう色は表現が難しいです)他、
全体的にツヤ消し塗装。
肩部先端や腕部・脚部カーボンブレード等のグレー部は金属感のある塗装となっています。

戦術機が兵器である事を改めて感じさせてくれるシブい色です。
胸部・腰装甲のリアクティブアーマーもまた、陸戦兵器である事を強く感じさせてくれますね。


さて、この殲撃、
『トータル・イクリプス』や『TSFIA』に登場した殲撃10型は、グレーを基調とした機体でしたが、
商品のこの色については、
この機体のデザイナーであるアージュ代表 吉宗 鋼紀氏の監修により決定されたとの事。
( 『A3』仕様の当機体が初披露されたイベント会場で、
 ボークスのヤマグチさんに機体色が変わっている事についてのお話しを聞いた方からの
 又聞きで恐縮ですが・・・)

『トータル・イクリプス』に殲撃10型を初登場させた当時、まだ機体色等についてデータが揃っておらず、
仮の色設定での登場とせざるを得ない状況だったという経緯があった様です。
(物語にリンクさせて立体物を登場させないといけないので、起こりうる事態なのでしょうが、
 最大の問題は、その仮の姿のダークグレーに赤い複眼という姿が不気味で格好良過ぎた事でしょうね…
 機体説明の記事にでも”機体色については仮のモノである”という事を一言書いてくれていれば良かったのに、
 とは思っちゃいますが)

私も、デザインが好みであったという事に加え、
グレーの機体色に赤い複眼という要素もまた殲撃10型を好きになった理由のひとつだったので、
正直、グレーの機体にもまだ未練はありますが、
商品の色もこれはこれで、兵器然としていていいのではないかと。
中国の軍服をイメージさせる、いかにも中国の兵器らしい色だなぁとも思いますし。



塗装品質ですが、
同時発売の第29弾と同じく綺麗な仕上がりです。




赤い複眼が不気味な印象をかもし出す頭部。




頭部中央のセンサーマストは硬い材質パーツで、ビシっと真っ直ぐに。

ここがヨレっとしてるとカッコよさ半減なだけに嬉しい選択ですが、
落としたりすると高確率で破損するでしょうし、落下する恐れの無い場所に飾る事をオススメします。




<付属品>


 ブレードマウント ×2
 ブレードマウント(空) ×1
 ガンマウント ×2
 ガンマウント(空) ×1
 77式近接戦闘長刀+持ち手(左右)
 82式突撃砲+持ち手(左右)
 握り手(左右)
 跳躍ユニット(左右)
 跳躍ユニット接続パーツ(左右)


 武装は全ていつも通り、持ち手と一体。

 今回はブレードマウント、ガンマウント共に、
 空の状態のものは各ひとつ、という
 今までにない仕様です。

 




A3公式サイトのセット内容画像では、
ブレードマウントは1つしか写ってなかったので、
文字で「1組」(=2つ)とは書いてあっても2つ付くのかちょっと不安だったりしましたが、
ちゃんと付いててひと安心。


そして、A3公式サイトの商品説明等では記載されていなかったのですが、
ナンバリングシールも付属しています。

『トータル・イクルプス』に登場する「暴風試験小隊」の殲撃10型を再現する為のシールで、
右肩の★と、頭部・左肩の識別番号が用意されています。


貼ってみると、こんな感じに。

(ここはやはり、”バオフェン1”こと崔亦菲機に)

左右の肩は、貼るスペースに対して、シールの文字の上下幅がギリギリなので、
ちょっと切り出すのが難しかったですが、やはりいいアクセントになりますね。
頭部のは、サイズが小さくて綺麗に貼るのも大変な上に(事実綺麗に貼れてません・・・)、
あまり目立たないので貼らなくてもいいかも・・・




「跳躍ユニット」を装備させた姿や武装パーツについては、後ほど。


続いては”新規機体”の恒例コーナー、可動部位の紹介です。


<可動>

関節は、おなじみのA-LOCKと軸接続に加え、
首にボールジョイントが使用されています。


<頭部>

胴体と首、首と頭部がそれぞれボールジョイント接続。
頭部にボールジョイント2つ使用という今までにない仕様のお陰で、上下の可動範囲は優秀なものに。
左右も必要十分ではないかと。

(左画像ロールオーバーあり)




<肩・腕>

胴体と肩、肩と腕の接続にA-LOCKが使用されていて、肩装甲も独立可動するので、
優秀な可動範囲です。

肩装甲の上下可動もほどよく硬く、瑞鶴の様にすぐにユルユルになってしまう事はなさそうです。


マウント類を装備させても肩の稼動に特に影響はありません。
肩の前後可動は右画像を。後方へは少しだけといったところ。



上腕ロールもしますが、小さな肩装甲の為にちょっと狭いロール範囲。
肘はA-LOCKの二重関節で十分な可動範囲に。



手首はいつも通りに丸軸での接続なので、回転のみ可能ですが、
手首周囲のデザインの都合であまり回転させられません。




<胸部>


胸部は、最近のA3では標準装備となった感のあるA-LOCK接続での前後可動あり。
前に屈めたり、後ろへ反らすことが可能です。


前後共に1クリックずつ、といったところでしょうか。


腰ももちろん左右へ回転可能です。




<股関節・膝・足首>


腰装甲は、腰後方での接続ですが、
コンパクトなデザインで、太もも上部に干渉してしまうので、
普通に立っている状態ではあまり動きません。


膝裏パーツは太ももと一体化している為、
膝を大きく曲げる際も、他の機体(瑞鶴除く)の様に取り外す必要はありません。

デザインと遊びやすさの両立が図られていて、いいですね。



太ももは前・横にこの程度可動します。膝の可動範囲は左画像で。


股関節は、前後・横方向共にかなりキツ目でちょっと注意して動かす必要がありそう。
太ももを横に動かす時は、腰装甲内側に大きく干渉してしまうので、
一旦腰装甲を上に上げてから、太ももを動かす方が安全です。


今回、股関節のA-LOCKに武御雷と同サイズのもの(不知火や不知火・弐型より1サイズ大きい)
が使用されているので、股関節の安定感が抜群!
コンパクトなデザインの箇所に大きなサイズのA-LOCKを使用しているので、
若干股関節の可動が苦しい事にはなってしまってますが、やはりこの安定感は嬉しいです。
今後の機体も是非ともこのサイズを採用して欲しい!



足首は、一重関節のA-LOCKが採用されています。

ここはデザインの都合もあって、ちょっと狭い可動範囲になってしまってます。


横方向の可動も、だいたい脚を最大限横に広げたあたりまで。






可動部位を紹介し終えたところで、いつも通り長くなってきたので、
装備仕様等の続きについては、<
こちら>で




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