A3 第32弾
 EF−2000
 
タイフーン
 



「やれる――私は戦える―――!
 父上、アイヒベルガー少佐――見ていてください、フォイルナーの、ツェルベルスの名に恥じぬ戦いを」


  
(『TSFIA』 #25 The Euro Front #5 Friend or Foe より。 主人公イルフリーデの初陣のセリフを選んでみました)



『A3』5thシリーズのラストを飾る第32弾は、
月刊誌「ホビージャパン」で展開中の『The Euro Front』で主役をはる機体、
西ドイツ陸軍第44戦術機甲大隊”ツェルベルス”所属「EF-2000 タイフーン」の一般機仕様です。
第7話現在の主人公機でもありますね。




価格は、 税込 7,875円。
発売日は、2010年03月20日。第31弾と同時発売です。


< EF-2000 タイフーン


登場作品は、
雑誌「ホビージャパン」の連載企画『Tactical Surface Fighter in Action』(略して、TSFIA)に展開中の『The Euro Front』。



「タイフーン」は、欧州連合が共同開発した多任務第3世代戦術機。

開発はNATO加盟各国による第2世代戦術機共同開発
『ECTSF(European Combat Tactical Surface Fighter)計画』としてスタートしたが、
欧州の戦況悪化などによりスケジュールは大幅に遅延。
フランスの脱退を引き金に計画中止が危ぶまれたが、英国による第3世代機開発への転換提案、
その後の概念実証機単独製作などの紆余曲折を経て、
ようやく第一線級の多任務戦術機としてデビューした。



そろそろ商品紹介を。

まずはパッケージから。

裏面には恒例の機体説明と、
『The Euro Front』でこの機体に搭乗中のメインキャラクター3人、
イルフリーデ・フォイルナー少尉
ヘルガローゼ・ファルケンマイヤー少尉
ルナテレジア・ヴィッツレーベン少尉
のイラスト。

この3人、のちに”メグスラシルの娘たち”
(北欧神話で「世界中に幸運を運ぶ者」と表現されているようです。Wikiからの知識ですが・・・)
と呼ばれるようになるそうですが、果たしてどの様な経緯でそう呼ばれるようになるんでしょうねぇ。
今後の展開が楽しみです。


ラインナップ紹介には、5thシリーズから第29弾と第30弾が。



<本体>

塗装は、
本体のブルーグレー、センサー部など全般的にツヤ消しです。
(腕部のブレードなどのグレー部分は、シルバーが入っていて若干キラキラしてます)

タイフーンは、派手さが抑えられたこの一般機の色が一番好きです。

しかし、「TSF CROSS OPERATION Vol.1」にてタイフーンのイラストが初めて色付きで公開された時の
あの灰色のタイフーンは一体なんだったんでしょう?
仮の色だったのか、印刷が薄かっただけなのか(これはないかな?)、
はたまた他の国の制式カラーなのか・・・



塗装精度は特に問題ないかと。
いつもと変わらないレベルだと思います。



胸部中央には、タンポ印刷で”ツェルベルス”の部隊章が。




頭部中央のセンサーマストは軟質のPVC製なので、左右によれてる個体も多いかと。

画像のモノは、熱湯(80〜90℃)に浸けて真っ直ぐに矯正してます。
(まぁ、これから夏に向けて気温が上がってきたら、
 また元に戻っちゃう可能性が高いですが・・・)




<付属品>


 ブレードマウント × 1組
 ブレードマウント(空) × 1組
 ガンマウント × 1組
 ガンマウント(空) × 1組
 BWS-8 +持ち手(左右)
 GWS-9 +持ち手(左右)
 Mk-57中隊支援砲 ×1
 Mk-57中隊支援砲関連パーツ
  (ドラムマガジン ×2
   手首(左右))

 握り手(左右)
 跳躍ユニット(左右)
 跳躍ユニット接続パーツ(左右)


 武装は全ていつも通り、持ち手と一体。











シリーズ最高価格も納得の大ボリューム。

”ツェルベルス”大隊所属のタイフーンの付属品としては、
「出来れば、これも欲しかったな〜」というモノは特に無し。
(敢えて挙げるとすれば、タイフーン初登場時の画像で取っていたポーズ再現用の
 縦にした中隊支援砲を支える為の右手首ぐらいでしょうか)




跳躍ユニットの主翼部分はPVC製で、
開封した状態ではこんな感じにヘニャっと湾曲してしまってますが、

(跳躍ユニットが入っている箇所のブリスター形状のせいかと)

熱湯(80℃〜90℃)に10数秒浸けるだけで、こんな感じに真っ直ぐになります。

(PVC製品の湾曲は一旦修正しても、
 また日が経てば元に戻ってしまう事が多いのですが、
 この跳躍ユニットについては、あまり心配しなくてもよさそうです。
 ひと月ほど前に同様の方法で修正した指揮官機の跳躍ユニットは、未だに真っ直ぐなままなので)


ちなみに修正しても、
ブリスターに戻してしまうと、またヘニャっとなってしまいますのでご注意あれ。



お湯を沸かしたついでに、「立たせ辛さ」の一因となってしまってる箇所も修正しちゃいましょう。

個体差もあるとは思うのですが、
私が購入したものは両足共に踵が浮いてしまっている為、どうにも踏ん張りがきかず。

(足のA-LOCK接続部を熱湯(80℃〜90℃)に10数秒浸けて、足を本体から外してます)

もう一度、足パーツを熱湯(80℃〜90℃)に10数秒浸けた後で、
パーツの前と後ろを持って上下に力を加えてやると、割と簡単に分解できたので、
踵がしっかりと接地する位置で再接着しました。



これで随分と立たせ易くなりました。


<本体・付属品の可動など>


本体・付属品の可動などは、
既に紹介済みの
「2010LIMITED 02 EF-2000 タイフーン ”ツェルベルス” 大隊指揮官・第1中隊長 ヴィルフリート・アイヒベルガー少佐機」と同じなので
そちら<⇒コチラです>をご覧下さい。




お次は、装備仕様など
・・・といきたいところですが。

『The Euro Front』#1〜#7までを見る限り、
欧州連合にも突撃前衛、砲撃支援といったポジションはあるものの、
ポジションと装備仕様に『マブラヴ オルタネイティヴ』での国連軍の様に確固たる関係性が
あるのかどうかがよくわからず・・・
同じ欧州連合に所属するラファールの衛士、ベルナデット少尉の例
(ポジションは突撃前衛でも装備仕様はいわゆる強襲掃討)もありますし。

そんなわけで、
ここでは国連軍の不知火の装備仕様を参考にしつつ、
付属品で出来る装備バリエーションを載せてみようかなと。



まずは、 一般的かつ汎用的な装備仕様。

ブレードマウント×1 + ガンマウント×1 + 突撃砲×1

突撃前衛長の白い機体は、TSFIAの画像ではこの装備仕様の様に見えました。


ブレードマウント×2 + 突撃砲×2


前衛ポジション的装備。

ヘルガローゼ機は突撃前衛なので、こんな感じの装備仕様なのかな?
(突撃前衛長機の例もあるので、よく分かりませんが・・・)


ガンマウント×2 + 突撃砲×2


(前述のベルナデット少尉の装備仕様(=前衛砲兵(ガンスリンガー))でもあったり)


ブレードマウント×1 + ガンマウント×1 + 中隊支援砲×1

(左画像、縦にした支援砲をしっかりと支えることは出来ないので、結構バランス取りに苦労しました)

砲撃支援ポジションの主人公、イルフリーデの機体は、
『The Euro Front』の画像ではこの装備で登場してますね。




メインキャラクターの残り1人、
ルナテレジアは果たしてどのポジションに就いているのか・・・
7話現在、不明なんですよね。
(そういえば、1話以降殆ど本編に登場してない・・・・・・イラストにはちょくちょく出てるんですけど。)
 7話でメインの話があったヘルガローゼに続き、ルナテレジアにもそろそろ出番がやってくるんでしょうか?)





では、いつも通りの流れでポージング等を。



使用しているディスプレイスタンドは、ハセガワの「フレキシブル・スタンド 【ロボット用A】」です。











下を向けないので、
頭部が基本的に若干上向きになってしまい、どうしてもポージングが制限されちゃうんですよね。

そんなわけで、
この辺りで頭部の接続をボールジョイントに置き換えて、下を向ける様にする加工方法を載せてみます。
(まぁ、何の変哲もない”基本中の基本”な加工をしてるだけですけども・・・)

⇒<コチラ>をクリックで加工方法を載せた別ページへ。



頭部を加工したことで、
頭部の取り回し易さもUPしますし、
胸部を屈めずに下を向ける様になるのでポージングの自由度もUPです。



(なんだか、あまり頭部の加工を活かせてない様な気もしてますが・・・)




最後は、”無茶な行為”を晒して締め。




『―――(ズィーベン)・・・・・・(ゼクス)・・・・・・(ヒュンフ)・・・・・・』


『―――(ツヴァイ)・・・・・・(アインス)

『―――(ヌル)!』


ドドーン!!!
てな感じに中隊支援砲を一斉発射、といったイメージなんですが・・・・・・いやぁ、味気ない画像になっちゃってますね。
(突撃砲などの発砲表現ぐらいは画像加工で出来る様になった方がいいのかなぁ、と本気で思った一枚です・・・)



さて・・・
つい、メインキャラクター分という事で3機も買ってしまいましたが、
そんな”無茶な行為”も今後はしばらく無い事でしょう・・・・・・というか、無い事を願ってしまいたくなる今日この頃です。
(置き場所とか財源とか色々問題が・・・)
幸い、”HJ誌上などで作例が公開されていて、A3化が近そうな機体”の中に
沢山買ってしまいたくなる機体も今のところはありませんし、暫くは大丈夫かなと。
(ラーストチカやラファール、富士教導隊仕様の弐型、月虹あたりは2機欲しいな〜、というぐらいで)

まぁ、今後またそんな機体が出てきて欲しい!という願いも、
もちろんあるにはあるのですが。






以上、
A3 第32弾「EF-2000 タイフーン」でした。



黒い大隊指揮官機の発売から間もないですし、
残念に思うポイント(頭部可動、平手の表情、素材の使いどころ)、
良いと思うポイント(軟質素材を多く使いながらもカッチリとシャープな造形)、
ともに変わらずといったところですが、
頭部の下方向への可動はやはり欲しかったですね。
他の箇所がよく動くだけに、下を向けず、下を向けない事でウェポンマウントとも干渉してしまい
かなり取り回しづらくなっている頭部の可動は残念です。


後は・・・
つい3個も買ってしまったわけですが、
股関節とひざ関節のA-LOCKがかなりユルい個体が多いのも気になりました。
”個体差”はもちろん仕方のない事としても、非常に修正しにくい股関節などは、
「A-LOCKセット」に封入されているモノと同等のカッチリさを常に求めたいものですが、
う〜ん・・・・・・やはり大量生産品にそれを求めるのは酷な事なんでしょうかねぇ・・・

ただ、同じ大量生産品(A3よりは少ない数なのかもしれませんが)の
A-LOCKセットのモノは、ほぼ例外なくカッチリしてくれてるので、
ついつい期待してしまうんですよね。



デザイン&造形はかなりカッコイイですし、
一般機の色が一番好みなので、
頭部の可動加工に加え、跳躍ユニットの主翼部の湾曲修正、
ひざ関節のA-LOCKをA-LOCKセットに封入されているカッチリしたモノへ変更、
足の踵の接地性向上、と何箇所か手を入れた事で
動かして飾って眺めて、と楽しめるお気に入りの機体になりましたが、
いつもの『A3』に比べて、ちょっと”手のかかる商品”になってしまってる印象です。
(私などは、手間をかけてでもお気に入りのモノにしてしまう行為に喜びを見出してしまうのですが、
 (せっかくお金を払って手に入れたモノなので、楽しまなきゃ損かなと)
 そういうある意味”特殊な嗜好”の人ばかりでは無いですし・・・ねぇ・・・)


付属品豊富で、もの凄〜く遊び甲斐のある商品ではあるのですが。




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