A3 第36弾
 ソビエト連邦陸軍
 
Su-47E ビェールクト



「――素晴らしい(Хорошо )! それでこそ彼女達に相応しい!!」

  (『TSFIA』 #30 より。)



第35弾から実に7ヶ月ぶり!

そんな『A3』第36弾は、
常に冷静沈着なサンダーク中尉が、実機対人戦で対峙するこの機体を前にして、
湧き上がる興奮を抑えられずに思わず「ハラショー!」と賛嘆の声を上げてしまった程の
機動近接格闘戦能力を誇るソ連の最新鋭機「ビェールクト」。

(とてもとても余談ですが、「ハラショー」という文字を見るとつい
 「ハラショー!スミスー!」という川村万梨阿ボイスが脳内再生されます。聞いたのは20数年前なのに・・・
 劇中ではなく、ドラマCD内のセリフですし、わかってくれる人はおそらくゼロ・・・
 ・・・スイマセン。紛う事なき余談でした)



今回の第36弾は、
2011年8月12〜14日開催の『コミックマーケット80』会場にて先行予約を受け付け、
(受渡し開始は8月27日から)
8月27日、28日の『キャラホビ2011』会場で先行販売された後、
9月10日より一般販売(こちらは事前予約なし)
という今までにない形での販売に。
(『A3』を取り巻く状況の変化を感じずにはいられません・・・)


イベント会場での販売価格は、イベント限定価格の税抜き7,800円。
一般販売分は税込み価格の8、190円となる様です。



<Su-47E ビェールクト>

登場作品は、
『マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス』と、
ホビー誌「ホビージャパン」の連載企画『Tactical Surface Fighter in Action』(略して、TSFIA)
2010年2月号掲載の#30「The butterfly dream」


「Su-47 ビェールクト」は、
ソビエト連邦陸軍のスフォーニ設計局が独自開発した第三世代局地戦術機。
1999年に部隊配備が開始され、2001年には次期主力機の座を懸けた
MiG-29OVTとの性能比較試験がアラスカにて行われている。

屈指の近接戦戦術機となったSu-37をベースに、
ハイヴ攻略・制圧戦における密集格闘戦を主眼に再設計されており、
その最大の特徴は西側製最新アビオニクスの導入とOBL(Operation By Light)への換装である。
これは近接戦の性能向上を図り、増設・大型化されたスーパーカーボン製ブレードベーンによって
制御困難になった空力特性を補佐する為の措置だが、
結果として高効率・高出力化された跳躍ユニット主機との相乗効果を生み、
三次元多角形機動ともいうべき驚異の運動性能を獲得した。

また、跳躍ユニットには前進翼が採用され、これも機動性の向上に寄与しているのに加え、
新設計の大型主脚の採用によって連続稼働時間も30%増加している。

E型は「 П3計画 」専用の強化型実証実験機であり、
2001年9月末にソビエト陸軍中央戦略開発軍団・331特殊実験開発中隊が、
アラスカ・ユーコン基地において運用試験を開始している。




『TE』には、
第1部最終話に登場している・・・んですが、
実は未読だったりします・・・

掲載されているTGは家にあるものの、
「読んじゃったら、先が気になって気になって仕方なくなりそうだし、
 (話の流れは変わるそうですが)ゲームが発売されたら読もう!!」

・・・なんて思って、最終話の1話前で読むのを止めたんですよね。
あの時は、まさか現在がこんな状況になっているとは・・・





では、商品紹介という事で、

まずはいつもの通り、パッケージから。

裏面には恒例の機体説明に加えて、
ラインナップ紹介と「紅の姉妹」イラストが。

今回のクリスカ&イーニァの立ち絵は、宮田蒼さんver.
(以前、第12弾の箱裏に掲載された2人は唯々月たすくさんver.でした)


ラインナップ紹介は、第9弾、第10弾、第22弾と『TE』登場機体。




<本体>

本体色と赤いセンサー色はツヤ消し塗装で、
あごや腰装甲サイド、足の甲等のグレー部分は金属感のある塗装となっています。

各所のブレードベーンは全て硬質パーツ。

『TSFIA』に登場した際の画像では、
漆黒という表現がぴったりなまっ黒な本体色に見えましたが、
製品では青みのあるグレーになっていて、これはアージュの監修が入った結果との事。
(ボークススタッフに本体色について質問された方に教えて頂いた情報です、念のため)

あの漆黒の機体に配された各所の赤に鮮烈な印象を覚え、
心奪われた身としては、少々残念な機体色ではあるものの、禍々しさは健在。



塗装の品質ですが、
A3シリーズの中では、綺麗なレベルかと。


右肩の★は、タンポ印刷で再現。


特徴的なメインカメラも綺麗に塗り分けられていました。

チェルミナートル同様、立体化する際の都合で左右に分かれていて、
設定では正面で左右の2本のラインが繋がっていると思われるメインカメラ。
(そうなると四つ目になるんですよね)

映像での表現が凄〜く楽しみなんですが、
(正面からの画をアニメで是非とも見てみたいものです)
果てさて、アニメ版『TE』はこの機体が登場するまでストーリーが進むのかどうか。

まぁ、TG 2011年10月号掲載のアニメ化決定記念インタビューには
「原作に忠実にやりたい」という監督を、
「誰も見たことのないTEをやってほしい」とアージュ代表の吉宗鋼紀氏が説得した
というおはなしもありましたし、
この機体が登場する流れになるのかどうかも、まだ分からないのですが・・・



<付属品>


付属シールが付かない以外は
「チェルミナートル」や「ジュラーブリク」と同一内容の付属品です。

 ガンマウント(空)×2
 ガンマウント×2
 A-97 突撃砲+持ち手(左右)
 跳躍ユニット ×2(左右共通)
 跳躍ユニット接続パーツ ×2
 握り手(左右)
 モーターブレード展開パーツ ×2
 
 
 
 突撃砲はいつものA3共通仕様。持ち手と一体です。













前進翼で左右非対称なデザインの跳躍ユニットは新規パーツ。


跳躍ユニットを装備すると、こんな感じに。


やっぱり前進翼はいいですねぇ。
跳躍ユニットの翼部分はどこも硬質パーツ製で、ピシッとなってるのが嬉しいです。


Su-37UB(第12弾)と並べてみます。


「また随分と攻撃的な・・・」とチェルミナートルを初めて見た時に思ったものですが、
ビェールクトと並ぶとそのチェルミナートルも大人しいデザインに見えちゃいますね。

腕、胸部、腰部、太ももは共通デザインなので同じパーツが使用されていますが、
設定通りに膝から下が大型化されている為、チェルミナートルより大きくなっています。



突撃砲を装備した姿。

突撃砲は相変わらずデザインの都合で取り回しづらいです。
(チェルミナートルやジュラーブリクをお持ちの方はお分かり頂けるかと)




<可動・付属品の詳細など>


可動部位や可動範囲については、
第12弾「Su-37UB チェルミナートル」と同様なので、
そちらを見て頂ければ・・・

と思いますが、
ここでひとまず、(購入前、個人的に気になっていた)2箇所をピックアップ。


まずは腕の横方向への可動です。

上腕の可動機構はチェルミナートル、ジュラーブリクと同じなのですが、
腕と胴体を繋ぐA-LCOKの接続軸の形状が変更されていました。

接続軸にストッパーが設けられているので、簡単には腕が抜けない様になっている反面、
前述の2機種の様に(見映えを多少犠牲にするものの)
接続軸を引き出す事で腕を横にもう少し広げられる様にする、
といった事が出来なくなっています。

個人的にはちょっと残念な仕様変更。


二つ目は股関節です。

この踵のブレードを見たら、まずやってみたくなるのが踵落としのポーズだと思うのですが、
(やってみたくなります・・・よね?TSFIAでもやってましたしね!)
脚はこのぐらいまで上がります。


踵ブレードの可動機構は差し替え無しで再現。クルッと回ります。

可動部の保持力は緩くなく、ちょうどいい感じでした。



というわけで、改めまして
可動部位や可動範囲については、
第12弾「Su-37UB チェルミナートル」と同様なので、
そちら<⇒こちらです>をご覧下さい。




という事で、後はポーズを取らせて。








(踵落としをカッコよく撮るには、どうしたら・・・)


ついつい踵のブレードで遊んでしまいます。





A-LOCKは、
股関節含め、どこもしっかりした保持力でした。

股関節が緩いとテンションの下がり方が半端ではないので、
ここがしっかりしてる機体を弄るのは凄く楽しい・・・
(まぁ、本来ならどの機体でも
 ここだけはせめて常に安定した保持力であって欲しい部分なのですが・・・)






以上、
A3 第36弾「Su-47E ビェールクト」でした。


硬質パーツを適所に配することで、
跳躍ユニットの前進翼や各所ブレードベーンから受ける超攻撃的な印象を損なうことなく、
ダークグレーに赤という禍々しい配色と相まって、
とてもカッコよく立体化されているなぁと思います。


・・・まぁ、可動機構については、
2008年2月発売の第12弾のチェルミナートルから、
踵のブレード可動を除いては特に変わっていないので、
あまり新鮮味が感じられず、ちょっと残念ではありました。

腕はもう少し横に広げられたらいいのになぁ、とは思いますが、
A-LOCKとボールジョイントといった今までA3シリーズに採用されてきた関節機構では
この上腕デザインを克服して可動域を確保するのは、難しいのでしょうね・・・


後は価格、ですね。
付属する武装パーツは第12弾と同じながら、約1600円の価格UPで
シリーズ最高価格になってしまいましたし。
ただ、他メーカー(主にB社ですが)の完成品アクションフィギュアの価格も数年前に比べると
かなり上がってしまってますし、致し方なし・・・といったところなのかもしれません。



さて、今後のリリース予定の機体は何も発表されていない『A3』ではありますが、
夏の『ワンフェス』や『コミケ』等のイベント会場で配布された冊子
「オペレーション・フェニックス作戦概要書」には

「NEXT A3:
 ”ソビエト軍祭り” 本格突入か!? 鋭意開発中!!」

という一文が。

「〜か?!」ということで、祭り確定ではないのかもしれませんが、
ラーストチカやファルクラムのMiG-29シリーズで『TE』展開?
はたまたMiG-21 バラライカやMiG-23 チボラシュカで『シュヴァルツェスマーケン』展開?
などと予想しながら、続報を待ちたいなぁと。
(どっちへ転んでもMiG好きな方、大喜び。
 私はファルクラムが商品化されてくれれば、それだけで・・・)



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