A3 第11弾
 日本帝国軍97式戦術歩行高等練習機
 
吹雪


いつも通り、前置きが長くなってますので、読むのがメンドクサイ方は
前置きすっ飛ばしボタン>をどうぞ。


2007年の『A3』、最後を飾るのは「吹雪」。
(ホントの最後は「武御雷 Type-00C」ですが、あっちは関東のイベント限定物なのでとりあえず除外)

「吹雪」といえば、『マブラヴ オルタネイティヴ』で、主人公「白銀 武」が最初に乗る戦術機な訳ですが、
あちらは青色の国連軍仕様。

今回商品化されたのは、『マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス』(以下「トータル・イクリプス」)
にて、主人公「ユウヤ・ブリッジス」が搭乗した帝国軍仕様の灰色の「吹雪」です。
(この機体に乗ってた頃の「ユウヤ」は、”日本”という言葉に嫌悪感を最も感じていた時期で、
 当然、日本産のこの機体も搭乗者に信頼される事は無く、不憫な機体となってしまいました。)

『マブラヴ』の「アンリミテッド編」から登場している事もあり、
思い入れたっぷりの”本命「吹雪」”こと、青色の国連軍仕様(何が何でも6機揃えてやりたい)は、
3rdシリーズまでお預けです。


価格は、税込み6,090円。

今まで必ず二つの商品を同時にリリースしてきた『A3』シリーズですが、

今回は、生産工場の事情により、「吹雪」1点のみでのリリースとなりました。



公式ブログなどの事前情報での私の注目ポイントは以下の通りです。
 ・頭と首の接続がボールジョイント化
 ・「不知火」と同デザインの上腕にロール可動追加
 ・ナイフシース展開パーツ付属
 ・胴体分割位置の変更
 ・腰装甲の接続軸に金属パーツ使用
 ・足首の二重関節化


<日本帝国軍 97式戦術歩行高等練習機 吹雪>

第二世代の戦術機「F-15J 陽炎」をベースに、第三世代機の基礎技術研究の為に
試作、発展量産化された機体。

「不知火」の量産パーツ流用を前提に再設計され、97年に正式配備。
扱いは”戦術機(戦術歩行戦闘機)”ではなく、”練習機(戦術歩行高等練習機)”。
衛士訓練用の機体として使用されています。

開発されたのは、「不知火」(94年配備)よりも前なので、実際には「吹雪」の方が
初の純国産なのですが、配備されたのが97年と「不知火」よりも後だった事もあり、
”帝国初の純国産”の栄誉は「不知火」に譲っています。

練習機という扱いながら、第1世代戦術機「撃震」に勝る高い性能を誇る為、
最も安価な第三世代戦術機として、強化型の試作検討などが計画されている。


『トータル・イクリプス』第4話によると、劇中2001年現在、
既に実戦配備されているらしいです。


(やっぱり前置きが長くなってしまいました)

という事で、そろそろ商品紹介へ。

まずは、いつもの通りパッケージを。
裏面には機体説明と、『トータル・イクリプス』でこの機体に搭乗した主人公「ユウヤ・ブリッジス」のイラストと
所属部隊「アルゴス試験小隊」のエンブレム。
 
ラインナップ紹介は、同じ帝国軍という事で、第7弾「陽炎」と第8弾「”烈士”不知火」が。


<本体>

機体色は、ツヤ消しのグレー塗装。

帝国軍配備機の持つ”渋み”は存分に表現されています。

ただ、第7弾「陽炎」、第8弾「不知火」では絶妙なアクセントとなっていた
帝国軍配備機の証である、右肩の”日の丸”が無いので、やや渋過ぎる印象。

『トータル・イクリプス』の撮影に使われた「吹雪」にも施されていなかった訳ですが、
「陽炎」や「不知火」といった帝国軍戦術機と並べて、
帝国軍の部隊を作りたい人には、少し残念な仕様ですね。


何かと関係の深い「不知火」とは、
似ているようで、実際には殆どの部位が異なるデザイン。

腕も一見同じに思えますが、手首周辺が少し違います。

同じ帝国軍の「不知火」と比較してみます。


機体色は、「吹雪」の方が、より黒味がかったグレーになっています。


頭部。

製品の原型となっている(筈の)『トータル・イクリプス』の撮影に使われた「吹雪」の頭部は、
アージュの監修責任者をして、「設定に最も忠実に立体化された”吹雪”の決定版」と言わしめた
との事。

メインカメラは、スカイブルーの塗装です。
 
頭部の”トサカ”は軟質素材の為、左右に曲がってしまっている個体が
結構見受けられました。
ここは硬質な素材でも良かったかな〜とも思いますが、
破損防止の為にはしょうがない仕様かもしれませんね。


<オプション・パーツ>

オプションパーツです。
 92式多目的追加装甲 ×1
 ブレードマウントパーツ ×1
 ブレードマウントパーツ(空) ×1
 74式近接戦闘長刀+持ち手(右)
 87式突撃砲+持ち手(左右)
 ガンマウント(空) ×2
 65式近接戦闘短刀+持ち手(左右)握り手(左右)

 
跳躍ユニット(左右)
 跳躍ユニット接続パーツ(左右)
 ナイフシース展開パーツ ×1
 


 跳躍ユニット、武装類は、「武御雷」、「不知火」と同形状のパーツ。
 
 武器は全て持ち手と一体という、いつもの
A3共通仕様。













今回一番嬉しいのが、
肘のナイフシース展開パーツの付属!


このギミックのなんらかの形での再現を待ち侘びた方もいるかと思います。
肘のパーツの差し替えで、展開状態を再現しています。
(このナイフの大きさだと肘に収まらない気もしますが、そんな細かい事は気にしない方向で。
 ちなみに、ナイフは抜けません)

 
「トータル・イクリプス」公式サイトのTVCM動画で、
ナイフシースの展開(展開してるのは「不知火・弐型」ですが、同じギミックなので)
がアニメーションで見れます。未見の方は是非。



その他オプションパーツは、「武御雷」や「不知火」、「陽炎」と同じ物なので、
簡単にご紹介。


<ブレードマウント>

 長刀マウント状態、空き状態共に可動式で、抜刀ポーズの再現が可能。
 長刀は固定されているので、抜けません。
 (空き状態に差し替える事で、抜刀後を再現)
 


<ガンマウント>

 突撃砲マウント状態、空き状態、共に無可動です。



<92式多目的追加装甲>

 左の持ち手と一体なので、左手にのみ装備可能。
 先端の向きを変える(差し替える)事で、打突形態へ



1stシリーズでは、軸が緩い、しっかりハマらない等、接続軸に問題のあった
ブレードマウント、ガンマウントのパーツですが、
今回のは、逆に物凄くキツ目で、ちょっとハメづらい印象。


<可動>
 各部関節は、お馴染みの”A-LOCK”と軸接続に加え、
 首関節にはボールジョイントを使用。


<頭部>


「イーグル」系の機体では、首と胴体の接続がボールジョイントとなっており、
あまりボールジョイントの恩恵は受けられていませんでしたが、
「吹雪」は頭部と首の接続がボールジョイントになっており、
アクションフィギュアとして、正しい方向へ改善されたと思います。
(画像、ロールオーバーあり)


上の写真は、実はちょっと横を向いています。
正面を向いた状態だと、デザインの都合でもう少し下を向く範囲は狭まります。
上は向けませんでした。
(ココは、小改造でどうにかなるかも・・・)


左右の首の可動範囲の限界位置。
想像していたよりも狭いかな。


< 肩 >

「不知火」、「武御雷」と同じ、”A-LOCK”の一重関節を使用している為、
あまり可動範囲は広くありません。ウェポンマウントを付けると更に狭まります。

肩装甲と腕の接続も、軸接続に戻ってしまいました。
 



肩には、「不知火」同様、「92式多目的自律誘導弾システム」を装備可能な穴が設けられています。
レーダー用の側面の穴は、いままでの写真でお分かりの通り、「不知火」同様、空きっ放し。
ミサイルランチャー用の上面の穴は、「不知火」の様な凝った作りでは無く、フタで塞いでいるだけです。
 
フタは、動かしていてポロポロ取れたりしない程度の適度な幅で作られています。

「92式多目的自律誘導弾システム」は、本商品には付属しませんが、
第8弾「不知火」のを取り付けてみたところ、ちょっと接続はキツ目でしたが、
問題なく装備する事が出来ました。
(付ける時は、軸が破損する事の無いよう、丁寧に付けた方が無難です)


< 上腕・肘・手首 >

上腕は、「不知火」と似たデザインながら、こちらはロール可動が可能です。
黒い部分を軸にして、上腕の装甲毎回転します。これは自然で良いですね。

  

上腕ロールのおかげで、
突撃砲は余裕で構えられますし、「不知火」では難しかった機体前面で長刀を構える事も可能となっています。

 


肘は、A-LOCK(二重関節版)が使用されていますが、
「不知火」と同様、90度しか曲がりません。
(ここはもう少し、改善されているかと思ったのですが・・・)



写真はありませんが、
手首はいつもの軸での接続です。(回転可動のみ)


< 腰 >

腰の回転軸の位置が、「不知火」から、一段上に変更されている為、
真後ろまで回転させられます。
 


< 脚部 >
股関節にも、A-LOCKが使用されており、
前後方向、横方向ともにクリック可動します。

腰装甲の接続軸は腰後方にあり、大きく跳ね上げる事が可能。
軸の素材は、今回の「吹雪」から金属に変更されています。
(右写真、銀色の軸が覗いているのがお判り頂けるかと)
 
腰装甲は、太ももを上げると、それに合わせて自然に上方へと動いてくれます。
しかもクリック式の様な可動では無く、滑らかに上がっていきます。
(これまでの様に、手で腰装甲の位置を調整してから、太ももを上げる必要が無くなってます。
 これには感動してしまいました)

だからといって、腰装甲の接続部に保持力が無い訳ではなく、
腰装甲が自然に下がってくる事はありません。



股関節は、下の写真の位置まで開く事が可能。

写真はありませんが(スイマセン)、股関節と太ももの接続部でロールさせる事も可能です。

膝関節には、A-LOCK(二重関節版)を使用。

膝の裏側には設定画同様のパーツ(取り外し可能)が付いています。
 
パーツの接続軸が軟質素材なので、付けた状態でもある程度曲げる事は可能ですが、
接続軸に変なクセが付いてしまうと困りますし、やはり、動かす時には外した方が良いと思います。



足首には、シリーズ初の二重関節版のA-LOCK)が採用されています。
上前後可動がクリック式で、前後に最大限動かして見たのが、左下の写真です。
(画像ロールオーバーあり)

右写真は、左右の接地性を試してみた写真です。
 
「不知火」よりも足首周りのデザインが角ばっていて窮屈な為、
一重関節のままでは狭い可動範囲になっていたと思いますので、二重関節は良い選択かと。
ただ、公式ブログでも語られている通り、ほっそりと軽い「吹雪」だからこそ採用出来た物で
ボリュームのある機体では、安定性に問題が発生しそうです。


下写真は、太ももを限界まで上げ、膝を限界まで曲げた状態。
太ももの上がり方は、シリーズ中で最も優秀だと思います。




いつも通り、長くなってしまったので、
続き(装備仕様等)については、<
こちら>で

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