EF-2000 タイフーン 頭部のボールジョイント可動加工


タイフーンって下を向けないし、
そのせいもあってウェポンマウントと頭部が干渉してしまうしで、
なかなかポーズを付け辛いですよね・・・


(商品状態では、最大限に下を向いてこの辺りまでです)


という事でこちらでは、
タイフーンの頭部と首の接続を軸接続からボールジョイント接続に置き換えて
下を向ける様にする加工方法を紹介します。

下を向ける様になると、ウェポンマウントと頭部の干渉も避けられますし、効果大です。



注 : 当ページは、改造未経験者の方向けに作ったページです。
     ( = なんの変哲も無い”基本中の基本”な加工の事を書いてます)

    改造未経験者の方向けに思いつく限りの事を書いてあるので、
    改造に手馴れた方には分かりきった事ばかり書いてあるかと思いますが、ご容赦を。


<用意する物>


・ デザインナイフ
・ ピンバイス
・ 1.9mmのドリル刃
・ 2.8mmのドリル刃

  ※ ドリルの径については、セットなどに入っている2mm、3mmのモノでもOKですが、
     加工後の保持力等を考慮して、ちょっと小さめの径を使用してます。

・ プラスチック消しゴム
 (PVC製のジャンクパーツの代わりなので、PVC製のジャンクパーツがあれば不要です)


画像に写っているモノの他に、必要なもの。

・ ラジオペンチ
・ 瞬間接着剤
・ 熱湯 (80℃〜90℃)
・ 熱湯を入れても大丈夫な器(湯飲み茶碗など)
・ 熱湯からパーツを取り出す道具(ピンセットなど)
・ 3mm径のボールジョイント×1

※熱湯の代わりに、ドライヤーの熱風でも可



道具を揃えるのにもお金がかかってしまいますが、
ピンバイス と ピンバイス用のドイル刃などは、
『A3』シリーズの折れてしまった各部接続軸(突撃砲持ち手の軸など)の補修に使いますし、
今後も『A3』シリーズと付き合っていかれる方は、この機会に揃えてしまう事をオススメします。



では早速、加工開始です


<頭部の分離 1>


@  首と胴体の付け根付近を熱湯(80℃〜90℃)やドライヤーの熱風で温めて
   (共に10数秒程度)
   素材を一時的に柔らかくしてから首を引き抜きます。

   パーツを温めたりせずに、頭部を持って前後にグリグリやるだけでも取れることはあるかと思いますが、
   (経験者は語ります)
   より安全に事を進めた方がいいですしね。パーツを温める方法をオススメします。




<頭部の分離 2>


@ 引き抜いた頭部を、頭部と首に分離します。

   ※ この時も一度引き抜いた頭部を熱湯に浸ける or 熱風にさらしてから
      頭部をグリグリと前後左右に動かすと、分離させ易いと思います。
  
  (頭部側に黒い接続軸が残ってますが、場合によっては首側に残ることも有り)


A 頭部か首、どちらかのパーツに黒い接続軸が残るので、
   それをラジオペンチで引き抜きます。

   ※ この時も、黒い接続軸の残ったパーツを熱湯に浸ける or 熱風にさらしてからの方が
      やり易いと思います。


   あまり接着されておらずあっさり抜ける場合もありますが、
   パーツと軸の接続部分が強く接着されている場合は、
   黒い接続軸が千切れて穴に残ってしまうこともあると思います。
 
  その場合は、次の<頭部・首パーツの加工 1>をひとつやる手間が省けたと前向きに考えましょう。



  黒い接続軸を外した状態
  




<頭部・首パーツの加工 1>


↑の画像でもお分かりの通り、頭部と首の接続穴は半円状になってしまってます。

それぞれのパーツの中心(現在接続穴が開いている辺り)にピンバイス&ドリルで穴を開けるわけですが、
このままではパーツの中心に穴を開け辛い状態となっています。
( ドリルで穴を開けている最中、現在開いている穴の方にドリルがズレていってしまう為、
 ドリルをパーツ中心の位置に固定しづらい)


そこで、まずは今開いている穴を埋めてしまいます。

ここで、プラスチック消しゴムの出番です。
(PVC製のジャンクパーツがあれば、そちらの方がより良いのでそちらを使います。)


@ プラスチック消しゴム(or PVC製ジャンクパーツ)を、カッター等で埋める穴より少し長い程度の長さに刻みます。

A  瞬間接着剤を接続穴に垂らし、
   刻んだプラスチック消しゴム(or PVC製ジャンクパーツ)を放り込み、
   爪楊枝等でプラスチック消しゴム(or PVC製ジャンクパーツ)を押し込み、
   爪楊枝の背の部分等で表面が出来るだけ平らになる様にならします。

   

   この時に爪楊枝の先などで、パーツの中心辺りに少し穴を開けておくと、
   あとでドリルの位置をあわせ易いです。


B 首パーツにもAの処理を施したら、瞬間接着剤が十分乾くまで一休み。



<頭部・首パーツの加工 2>


では、そろそろ穴開けです。


@ 頭部には、3mm径のボールジョイントのボール受け部分となる穴を開けます。

   ドリルは3mmよりも少しだけ径の小さなモノを使った方が
   ボールジョイントを入れた後の保持力も高まるので、
   今回は2.8mmのドリルで穴を開けました。

   



A 首パーツ側は、2mmのボールジョイント軸を入れる穴を開けます。

   こちらも2mmよりも少しだけ径の小さな1.9mmのドリルで開口。

 首パーツは下側に胴体と首を繋ぐボールジョイントが入っていて、
   既に首パーツの真ん中辺りまで下側から穴が開いています。
   今回、上からの穴を開ける際に、下から開いている穴まで貫通してしまわない様に注意が必要です。
   貫通に気をつけながら徐々に穴を開けていきます。



  開けた穴にボールジョイントを設置するとこんな感じに。

  
  (ボールの位置は、頭部の位置に関係してくるのでお好みで)


  画像では、「関節技」シリーズの3mm径のボールジョイントを使っていますが、
  より安価なWAVE製の「BJ-03 プラサポ@」に入っているボールジョイントでも問題なく使えます。



もう少しです。




この辺りで一度頭部と首をドッキング、さらに首と胴体をドッキングさせて
(また”熱湯 or 熱風”してからやりましょう)
頭部が好みの位置にくる様に調整しておきます。

頭部が浮き過ぎていたら、ボールの高さを調整します


参考までに、無加工での頭部位置はこの辺りです。





さて、
ここまでの加工では、頭部はこの位置までしか下がりません。


無加工状態に比べ、ほんの少しだけ下を向けるようにはなりましたが、
せっかくなので、もう少し下を向ける様にします。


首パーツの前面、ボール部分の前付近が頭部と干渉してしまっていて、
可動の妨げになっているので、ここをデザインナイフ等でカットします。


ここは頭部をドッキングさせてしまえば、ほぼ目立たなくなる箇所なので、
カットしても見栄えには全く影響しません。


カット後                                          カット前
  

これで、ひとまず必要十分な可動範囲になったかと。
(これ以上、頭部を下を向けるには、
 頭部のあご裏側を彫刻刀などで彫る必要が出てきます)




上手く説明出来てるかどうかちょっと不安もあったりしますが、
(どんなに簡単な加工でも加工の手順を説明するのって、相変わらず私には難しいことの様です・・・)
以上、「EF-2000 タイフーン 頭部のボールジョイント可動加工」でした。




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