頭部の可動  (不知火(武御雷にも流用可))

   不知火のポージングの幅を広げる為、頭部と首の接続を、
   軸接続からボールジョイント接続に置き換える改造です。
   私が試してみたのは、二つのパターン。
   改造時間は、15分程度。



1.一般的な方法

   まずは一般的で簡易な方法。

   この方法は、第2弾「不知火」が発売された当初より、ネット上で出回っている定番改造です。
   公式ブログの2007年05月31日の記事【A3できるかな? =アタマが動くぞ!?編=】 でも
   紹介されています。
   
   最近は、「ホビージャパン」08年1月号で紹介された
   首と胴体側の接続軸もボールジョイントに置き換える方法が一般的な気もしますし、
   今更感もありますが、頭部と首の改造だけでも、結構効果ありますよ、という事で
   僭越ながら紹介させて頂きます。

    (武御雷も同様の方法で、頭部可動が出来るようになります。デザインの都合上、効果は薄いですが・・・)


  <用意する物>
     ・厚手の紙、または布(あると役立ちます)
     ・彫刻刀 (丸刀の細い刃のヤツ)、ルーターなど、削る事の出来る道具
     ・ニッパー
     ・ピンバイスと2mm、3mmのドリル刃
     ・熱湯 (80℃〜90℃)
     ・熱湯を入れても大丈夫な器(湯飲み茶碗など)
     ・熱湯からパーツを取り出す道具(ピンセットなど)
     ・3mm経のボールジョイント×1
     

     ※熱湯の代わりに、ドライヤーの熱風でも可


早速、改造開始です

@  頭部を熱湯や熱風で温めて、柔らかくしてから首を引き抜きます。
   この時、厚みのある紙、または布で首パーツを挟んで、ラジオペンチ等で捻る様にして引き抜くと
   パーツに傷を付けずに比較的楽に引き抜けます。
   
   引き抜く時のパーツの多少の歪みは、もう一度熱湯等で温めてやれば
   直ります。

   以下赤字部分、初回UP時から変更してます。

A  首側の軸を切除して、軸のあった位置に2mmのドリルで穴を開けます。
   (たまに軸が頭部側に残る事もありますので、その場合も軸を切り落とし、
    切り落とした軸を首側の軸穴に挿し込んで接着してから、同様に開口します)

   開口部に3mmのボールジョイントを差込んで接着すれば、首側は完成。

   

   

B  次に、頭部の軸が刺さっていた穴は、このままでは、ボールジョイントが収まらないので、
   3mmのドリルで穴を広げます。
   こうする事で、通常のボールジョイント受けの様な半球状では無いながらも、
   ボールジョイントが収まるようになり、受けと同じ役割を果たしてくれます。


   最後に、頭部内側の前後、首パーツが干渉する部分を彫刻刀などで削ってやれば完成です。
   (写真、中央の穴周辺の白い部分が削った箇所です)
  
  (ちょっとした事情により、ここから帝国軍の「不知火」にチェンジしてます)

  
  可動範囲です。
  (画像ロールオーバーあり)
  

  
  改造前後の頭部位置を比較してみます。
  左写真が改造前、右写真が改造後です。
   
  特に違和感はないと思いますが、如何でしょうか。



2.イエローサブマリン「関節技」を使用する方法

  1.の方法とあまり大差はないのですが、「不知火」発売当時に、初めて試してみたのがこの改造でした。
   (なんでこんなメンドクサイ方法を採用したのか、当時の自分を問い詰めたい気分です)

  1.の方法に比べて劇的な効果があるわけでも無いので、ここからは余興程度というお気持ちで
  ご覧下さい。



  <用意する物>

     ・厚手の紙、または布(あると役立ちます)
     ・彫刻刀 (丸刀の細い刃のヤツ)、ルーターなど、削る事の出来る道具
     ・ニッパー
     ・ピンバイスと2mm
、3mmドリル刃
     ・熱湯 (80℃〜90℃)
     ・熱湯を入れても大丈夫な器(湯飲み茶碗など)
     ・熱湯からパーツを取り出す道具(ピンセットなど)
     ・イエローサブマリン社の関節技「3mm経のボールジョイントとボールジョイント受けのセット」×1組
     

     ※熱湯の代わりに、ドライヤーの熱風でも可


@〜A 上記1.とAまでは同様です。


B  頭部内側を削って、「関節技」3mmのボールジョイント受けを埋め込み、
   頭部側の首パーツの前・後ろと干渉する部分を削ります。
   これで完成!としても問題ありませんが、頭部位置がちょっと高くなったように
   感じられたので、首パーツも多少短くして位置調整を施しました。
   
   クリアー版の「関節技」なので、ちょっと見え辛いかもしれませんね・・・
   (最近は、「関節技」もグレーの物がありますが、改造当時(07年4月頃)は、
    無かったんです。(・・・私が存在を知らなかっただけかもしれませんが)


  可動範囲です。
  (画像ロールオーバーあり)
  


  こちらも改造前後の頭部位置を比較してみます。
  左写真が改造前、右写真が改造後です。
   
   
   
  頭が下を向くだけでも、ポージングの幅は広がると思いますし、
  方法は知ってるけど・・・と躊躇されてる方は是非、挑戦して頂きたいです。
  

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