Max Factory
di:stage (基本セット)


『A3』各種と各社より発売されているスタンドとの相性を
検証していくこのコーナー。


第4回は、
Max Factory社より2009年8月に発売された「di:stage 基本セット」。


普通の”ディスプレイスタンド”とは一線を画する遊び心の詰まったこの商品、
どんな商品なのかは、
公式サイトの商品説明ページをご覧頂くのがイチバンなんですが、
(もの凄く力の入っているページで、
 どんな付属品があって、どんな事が出来るのかわかりやすく説明されているし、
 今後の展開などもわかる良く出来たページなんです)
まぁ、「そこを見て下さい」で終わらせてしまうのはなんなので、やり過ぎない程度に紹介しつつ、
『A3』にも使えるのか、使えるならどんな風に使えるのかを(大した遊び心を備えてない身なりに)
検証してみます。



価格は、税込み 580円。
付属品を考えれば、かなり良心的な価格だと思います。


カラーバリエーションは、
現在、台座がブラックで可動アーム等のパーツがクリアーというひとつのみですが、
台座もクリアーのモノが9月発売予定。

また、
基本セットと組み合わせる事で飾り方を文字通り拡張してくれる、「拡張セット」も
同じく9月に発売予定となっています。



では、商品紹介を。


とりあえず、パッケージなどを。

開けてまずビックリしてしまったんですが、気泡緩衝材に包まれて封入されてました。
ディスプレイスタンドに分類される商品に対して、この気遣いはスゴイ・・・



内容物。

まずは、台座関連のパーツから。

台座のサイズは、10cm×10cm

右側にある4つのパーツは台座の四方に設置して、
紙等の薄いモノを挟む場合に使用。
(何も挟まない場合でも、使用することで見栄え向上するかと)

四方に設置したパーツは、若干台座方向にスライドするので、紙などを挟んだらスライドさせてガッチリとホールド出来ます。

挟むモノは、
公式サイトに原紙ファイル(形式はPDFです)などが用意されているので、
ダウンロードして自分好みに加工して使用する事が出来ます。
(台座に被せるモノを 「カバースキン」、ペーパークラフト的なモノを 「ペーパービネット」と呼ぶ模様)


で、試しに「カバースキン原紙」をダウンロードして、
ファイル形式を変更 ⇒ 画像編集ソフトでちょいちょいっと加工
といった感じで、普通のインクジェットプリンタ用紙に印刷して作ってみたのがコチラ。

・・・色々ありきたりでスイマセン。

『A3』を配置するとこんな感じに。

台座のサイズの都合上、1個だと足を大きく開いたポーズは無理ですね。

別カラーのクリアーver.は、この四方のパーツもクリアーなので、
「カバースキン」を使う場合は、今回の黒ver.の方が引き締まって見えて良いかもしれませんね。



台座関連のパーツ、残り2つは
商品を複数買った場合に使用する、台座を連結させる為のパーツ。

左右上下、好きな位置に設置して台座を拡げたり


壁の様に縦方向に繋げる事が可能。




続いて、可動アームなどのパーツ。


可動アーム以外のパーツは、下記の通り。

画像左下の2つのパーツ : 挿し込み軸の径を変換する為のパーツ(大、小)
画像右下の長さの違うパーツ : エフェクトクリップ
画像真ん中の4つのパーツ : 台座パーツに紙などを固定する為のピン
画面左上のパーツ : 可動アーム先端用のエフェクトクリップ



まず、挿し込み軸の径を変換する為のパーツです。

台座には径の違う大・小の固定ポイントがあり、


可動アームは大、その他のパーツは小の固定ポイントに挿し込める様になっているのですが、
変換パーツを使う事により、可動アームを小の穴に、その他のパーツを大に
といった事が可能に。

大小の変換パーツを連結させて使用すれば、可動アームを少し高くしたりと
パーツの高さ調節も可能かと。


エフェクトクリップは、
無可動のモノ(画像左2つ)と、先端が前後に可動する長さの違うモノ(画像右の3つ)があり、


こんな感じに、紙で作ったフキダシなどを挟んだりするモノです。

珠瀬っ!







・・・・・・スイマセン。


薄いモノなら挟めるので、プラ板などで某「超像可動 ジョ○ョ」シリーズの様な”擬音”パーツを
作成してみるのもよいかと。

蒔島さんのコミック版「マブラヴ オルタネイティヴ」の突撃砲の射撃音を参考に、
0.4mmの透明プラ板にガンダムマーカーで作成してみましたが・・・・・・う〜む・・・我ながらかなり微妙な出来。


20分を無駄にするのも勿体無いので、使ってみます。
(ついでに、銃口によそから持ってきたエフェクトパーツをセット)



・・・・・・・・・・・










可動アームは、
可動部がネジ止め式で、可動部の強度もかなりあり、安心感は同社の「figma」シリーズに付属するスタンド譲り。

先端部を除けばfigmaのモノと同じ仕様ですが、若干アーム部が短めになってます。

右側がfigma付属の可動アーム。



先端部は、「グラップユニット」と呼ばれる挟み込みタイプ。

ここもネジ止め式。3mmの○軸接続で接続基部での回転も可能。





台座パーツに紙などを固定する為のピン、
可動アーム先端用のエフェクトクリップの紹介は不要かな?という事で、
そろそろ本題に。



では、
”『A3』各種を浮かせるスタンドとしての使い勝手はどうか”を試していきます。


まずは、当サイトでよく使ってるディスプレイスタンドとのサイズ比較などを。

左 : バンダイ 「アクションベース 1」
右 : ハセガワ 「フレキシブルスタンド 【ロボット用A】」

台座部分はほどよくコンパクトですが、十分な重さを備えているため、
安定感には不安なし。
アーム部は他2種に比べると、かなり短めですね。


『A3』と可動アームの高さ比較も。



「グラップユニット」は各機種の胴体を挟み込むのに十分なサイズ、保持力を持っているんですが、
アーム部が短めなため、腰を挟むとかなり低い位置でのディスプレイになってしまいます。
 


軸変換パーツを使えば若干高くなりますが。




やはりもう少し高さが欲しいので、グラップユニットで股間部を挟み込んでみることに。


・・・・・・「機種変わり過ぎだろ」とツッコマレそうですね。
(ページを作っていて、同じ機種でやるべきだったと気付いた次第)

グラップユニット可動部の保持力が高いので、結構ガッチリと固定できました。

前側が右脚なら後ろ側は左脚といった感じに、ユニットと股間部とをクロスさせる様に使うのがよいかと。

『A3』の中では軽い部類に入る武御雷に使用した印象ですが、
台座、可動アームの安定感は、全く問題なし。



では、武御雷以外の機種(2009年09月現在、下記の計10機種)にも使ってみます。

・不知火
・不知火・弐型
・吹雪
・撃震
・瑞鶴
・イーグル系(陽炎、F-15E)
・ACTV・イーグル
・ラプター系(YF-22、ラプター)
・ブラックウィドウU
・チェルミナートル(ジュラーブリク含む)



まずは、軽量級の不知火と吹雪

ユニットの挟み込みOK。可動アーム部にも不安なし。
余裕です。



続いて中量級。
チェルミナートルと不知火・弐型

こちらも挟み込みOK。アームもまだまだ不安なし。



最後は、重めの機体を。

まずは、
撃震、瑞鶴から。

(この2つを浮かせて飾ってる人がどれだけいるかは、”?”ですが・・・)

こちらの2機種は、グラップユニットは股間部でクロスさせられないので、
どちらか片方の脚を挟み込むカタチになります。

流石に最重量級だけあって、可動アームはまっすぐな状態じゃないと厳しいです。
でも、まっすぐな状態なら大丈夫そうです。



イーグルとACTV・イーグル。

挟み込みOK。不安なし。


ラプター系とブラックウィドウU

こちらも挟み込みOKで、特に不安なし。




結果、使えない機種は無し!

撃震と瑞鶴は飾り方が限定されますが、
その他の機種については、多少、グラップユニットの固定具合に差を感じるものの
試していて格別に不安を感じる様な機種はありませんでした。



壁状にしたベースに可動アームを挿した状態でも、
比較的軽い機体なら、可動アームを傾けたりしなければ、特に問題なく飾れる模様。

複数個必要になっちゃいますが、
縦方向にディスプレイスペースが拡がる飾り方って、
今までのディスプレイスタンドでは出来なかった事なので、素直にスゴイなと思います。





前半部分で遊びすぎて、肝心の後半部分が軽くなってしまった様な気もしてますが、
以上、
Max Factory 「di:stage」でした。



ディスプレイスタンドとしては低めな価格に対して、可動アーム部の品質は高く、
使う機種も特に選ばないので、
台座のデザインや飾る位置の若干の低ささえ気にしなければ、かなり使える印象です。
遊べる付属品を使って色々な飾り方も出来ますしね。


黒い台座が気になる場合は、後日クリアーver.が発売されるのでそちらをオススメします。






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