A3 第7弾
日本帝国軍 89式戦術歩行戦闘機
陽炎
また、前置きが長くなってますので、
めんどくさい方は、<ココ>で少し先まで飛ばしちゃって下さい。
「――行くぞライトニングス! ――全機続けぇぇぇッ!!」
(外伝「継承」より。・・・第3弾に似てしまった。選択肢少な過ぎ)
A3の1stシリーズは、
『マブラヴ オルタネイティヴ』における主人公と、
主人公と共に多くの戦場を駆け抜けた衛士たちの搭乗機が、
「吹雪」を除いて商品化されました。
(商品化すると高さ2mな「凄乃皇」はもちろん除外)
そして、次の舞台である2ndシリーズ最初の機体は、帝国軍の「陽炎」(かげろう)
こんなマイナーな機体を最初に持ってくるとは・・・「ボークスさん、A3の最後まで付き合せて頂きます!」
と発表当時思った物です。
マイナーっぷりについては後述しますが、
商品としては、いくつかの注目ポイントを持つ見逃せない存在。
ポイント@ 遂に新規機体
第1弾からいままで、武御雷×3、不知火×3 (第0弾とか限定物も入れると武御雷×5、不知火×4)と続いてきた訳で・・・。
全く嫌では無かったのですが(というか嬉しかった)、弄るワクワク感みたいなものが徐々に無くなっていたというのも正直なところ。
ポイントA 遂に上腕ロールが可能に。
これで改造の手間が無くなります。
ポイントB 遂にボールジョイント採用
いままで関節保持力の問題からか、「ボールジョイント」ってナニ?といった感じでしたが、
首関節に採用されました・・・されたのですが・・・う〜ん(ここは後で詳しく)
また、ワンフェス2007・夏での開発担当者のお話では、
2ndシリーズから、横方向への力に強くなった”A-LOCK改修Ver”が採用されているとの事。
関節が分解しそうになる事が少なくなると思われます。
(パッケージや、公式サイトには情報を載せていないんですよね・・・・・・・・・)
価格は、税込み6,510円。第6弾と並び、A3での最高価格。
付属品が他と比べて多いわけではないのですが、機体、跳躍ユニットのボリュームが価格に影響したと思われます。
<F-15J 陽炎>
『A3』公式サイトや、「マブラヴ オルタネイティヴ まとめWiki」などで、
機体については、詳しく解説されていますので、ここでは簡単に。
米軍が開発した人類初の戦術機「F-4 ファントム」から、「撃震」をライセンス生産して”BETA”と戦っていた
日本帝国軍。
次世代の戦術機は純国産で!と開発に着手したものの良い成果を得られず。
そこで、より新しい戦術機開発のノウハウを学ぶ為に「傑作機」の誉れ高い米国の「F−15イーグル」を
ライセンス生産する事になり、生まれたのが「F-15J 陽炎」です。
(このノウハウを活かして開発されたのが、「不知火」、「吹雪」です。)
「不知火」、「吹雪」は、肘に短刀を収納していますが、
「陽炎」を含め、イーグル系は、膝の大きな突起がウェポンベイとなっており、
短刀もそこに収納されています。
(本商品では再現されていません)
登場作品は
『マブラヴ オルタネイティヴ』
『継承』 ( 雑誌の付録CD−ROMに収録された「マブラヴ オルタネイティヴ」の外伝です)
2作品に登場していますが、
・『〜オルタネイティヴ』劇中で、画面に現れるのはワンシーンのみ。名前も出ないし、突っ立っているだけで戦闘シーンもありません。
・『継承』では、「ライトニングス」という中隊の配備機として登場しますが、
作品の最後に発進シーンがあるのみで、こちらも戦闘シーンなし。しかも外伝だし。
どうでしょう?マイナーですよね。
パッケージの表と裏は、こんな感じです。
裏面には、恒例の機体説明と、搭乗者のイラストの代わりに、シリーズのラインナップが。
搭乗者として唯一名前のある「伊隅 あきら」のイラストでも載るかな〜?
とも思っていましたが、ありませんでした。
<本体>
全身グレーの機体色と右肩の”日の丸”は、日本帝国軍配備の戦術機の証。
本体色のグレーは、ツヤ消し塗装です。
各部のオレンジ(こちらもツヤ消し)が良いアクセントになっています。
余談になりますが、A3の公式ブログ(当サイトのリンクメニューにアドレス載せてます)
でも、陽炎の本体色については色々と語られています。
(2007年7月30日の記事参照)
肩装甲が少々、胴体から離れていますが、コレは可動を重視した為と思われます。
ここら辺は後ほど。
帝国軍所属機を表す右肩の「日の丸」マークは、タンポ印刷で再現されています。
1stシリーズの「不知火」はシールだったので、これはとても嬉しい。
こういうのって、あるのと無いのとでは全然印象が違いますし、
是非、今後も続けていって欲しいなぁ。
(でも、第9弾のイーグルでは、またシールに戻ってるっぽいんですよね。残念)
<頭部>
頭部のメインカメラは、オレンジの塗装で再現。
塗装精度は、かなり荒め。結構個体差がありそうです。
(正面、顔がちょっと歪んでますね。実際には気にならないレベルなのですが)
「陽炎」がいたから、「不知火」がいる!という事で、サイズ比較。
『A3』は一応ノンスケールだし、戦術機は全高など明らかになっていないので、
比較して何かいえる訳でもないのですが・・・。
<付属品>
オプションパーツです。
劇中では、米軍仕様の武装で、銃も米軍のものだった為
ただの黒いイーグルだった本機ですが、
商品では、日本帝国軍配備機らしく、長刀、多目的追加装甲が追加され、
銃も「武御雷」や「不知火」と同じものに変更されています。
92式多目的追加装甲 ×1
ブレードマウントパーツ ×1
ブレードマウントパーツ(空) ×1
74式近接戦闘長刀+持ち手(右)
87式突撃砲+持ち手(左右)
ガンマウント ×2
ガンマウント(空) ×2
65式近接戦闘短刀+持ち手(左右)
握り手(左右)
跳躍ユニット(左右)
跳躍ユニット接続パーツ(左右)
武器は全て持ち手と一体という、いつものA3共通仕様。
< 可動 >
各部関節には、クリック式間接 ”A−LOCK”、1本の軸による接続
に加え、A3初のボールジョイントが首関節に使用されています。
では、注目の頭部から可動を見ていきたいと思います。
< 頭部 >
頭部と首は接着されており可動しないのは、いつも通り。
首と胴体は、ボールジョイント接続なのですが・・・
とても残念な事なのですが、これが全く活かされていないのです。
首の付け根と、胴体の間に遊びが無い為、下を向けません。
後頭部が胴体の襟部分に干渉してしまう為、上を向けません。
上を向けない理由↓ 後頭部と背中のパーツの間に全く隙間が無いのがお分かり頂けるかと。
あと、1ミリ! あと1ミリ後ろに背中のパーツがズレていれば・・・。
という事で、いままでの『A3』と同じく、横可動のみと思って頂いた方が良いです。
そして、首の可動範囲はコレで限界。 「武御雷」並みです。
A3の公式ブログで、”首にはボールジョイント採用”と発表された時には、
「上下に顔が動くのか!「不知火」みたいに首にボールジョイント仕込まなくてもいいんだ!」
と期待したのですが、残念です。
< 肩 >
”A-LOCK”の二重関節版を使用。
一重関節だった「不知火」、「武御雷」よりも大幅に可動域がアップしています。
右写真の様に、腕を大きく横に広げる事が可能になりました。
この可動を得る為に、少し肩装甲が胴体から離れているわけです。
これは、私的にはよい選択かと。
今後の『A3』シリーズは全て肩が二重関節になるのかなぁと思っていましたが、
第11弾「吹雪」は一重関節。
(第9、10弾は「陽炎」と同じイーグル系の素体なので、二重関節)
う〜ん、イーグル系は単にデザイン的に可能だったからなのかなぁ?
それぞれの原型が作成された時期とか、「吹雪」の腕は「不知火」から流用されているっぽいので
それで一重関節のままなのか?とか、
肩の可動はポージングの幅に影響が大きいので色々と考えてしまいます。
第12弾「チェルミナートル」はどうかというと、公式サイトの写真からは肩関節がよく見えないので
私には判断出来ない・・・
結論。
「チェルミナートル」(11月現在、発売日未定)を実際に見てみないとわかりませんね。
(はやくショールームに展示されないかな)
これまでの「武御雷」、「不知火」では、1本の軸で腕側と接続されていた肩装甲ですが、
接続方法が改善され、一本の軸で接続する方法では無くなっています。
下の写真のように可動するようになりました。
(左右の写真共に、ロールオーバーあり)
また、肩装甲の下の部分も独立可動。
(写真は装甲の前しか写していませんが、後ろにも同様の可動部があります)
肩装甲の向きの調節に一役買っています。
腕と胴体は、軸接続なので、腕の前後可動も可能で、
内側に大きく腕を狭めることも。
(ロールオーバーあり)
< 上腕・肘・手首 >
A3で初めて、上腕ロールが可能となっています。
クルクル回ります。これは本当に嬉しい。
下の写真(ロールオーバーあり)が回る最大の範囲です。
肘は、A-LOCK(二重関節版)が使用されており、可動は良好。
180度近く曲げる事が可能です。
写真はありませんが、
手首は、いつもの軸での接続です。(回転可動のみ)
また、下腕の外側にある溝は、設定画には無い物で、
おそらく第10弾「ACTV・イーグル」への流用の為の穴です。
・・・ちょっと気になりますね。出来ればふさいでおいて欲しかった。
< 腰 >
軸接続の為、左右の回転可動のみ。
写真の位置が限界。
< 脚部 >
股関節には、専用の大き目のA-LOCKが使用されています。
前後方向、横方向ともにクリック式。
腰装甲は、写真の様に外れます。軸接続で可動式。
右写真の様に、腰装甲の接続位置が改善 (不知火が腰中央だったのに対して、腰後方に移動)
された事により、後方へ大きく跳ね上げる事が可能に。
腰装甲の前部も独立可動。
この接続位置変更と、前部の独立可動により、
「陽炎」のボリュームのある太腿でも、前方に大きく足を上げる事が可能に。
ただ、後方へは、腿と腰装甲が干渉してしまう為、あまり後方へは動きません。
(実際は、そんなに気になる事ではありません)
「陽炎」は、前後可動の関節が少々硬めです。軸は丈夫そうなので、破損は無いと思いますが、
動かすのがちょっと怖い。
内方向と外方向への可動。
外側へは、足首の横方向への可動の方が限界にきてしまい、立った状態だとこれぐらいですが・・・
ペタっと。
(あんまり、可愛くないな)
股関節と腿の接続部でロールさせる事が出来るので、
足をハの字どころか、真横に開く事も出来ます。
膝はA-LOCK(二重関節版)を使用。
膝の裏側には設定画同様のパーツ(取り外し可能)が付いており
付けた状態だと、気持ち程度にしか可動しません。
(膝裏パーツは写真のように、膝関節にほぼくっ付いている状態。
軸で挿し込んでいるだけなので、外側に可動したりしません。
膝が動きそうにないのがお分かり頂けるかと)
このパーツは、「武御雷」、「不知火」以上に、設定画に近いパーツとなっており、
「不知火」や「武御雷」にも本来ならこんな感じのが、膝裏にあるのです。
・・・1stシリーズは色々手探り状態だったのでしょうね。
まぁ、素立ちさせて飾る時に使用するパーツという事で。
外した状態だとこのぐらい曲げられます。
足首には、
A-LOCK(一重関節版)を使用。
前後可動がクリック式で、このぐらい。(画像ロールオーバーあり)
左右の可動については、
股関節の可動で既に書いていますので、ここでは省きます。
接地性は優秀です。
ということで、可動については、すごく優秀な「陽炎」ですので、
片膝を立てたポーズもカッコよく決まります。
片膝立てるのが大好きな私は大満足。
前に転がってるのは、外した「膝裏パーツ」です。
足が大きいこともあって、接地性、安定性は(跳躍ユニットを付けていない状態では)抜群。
可動については、「武御雷」、「不知火」よりも格段によくなっています。
いつも通り長くなってしまったので、
続き(オプションパーツ等)については、<こちら>で